椅子上生活

主に椅子の上にいます

イラレユーザーが初めてcanvaを使ってみた!

昔から「デザイン」なるものがわからないなりに好きだった。


自作ホームページ最盛期、趣味でホームページを作っていた頃に手に取った本はHTMLからレイアウト・デザイン・JavaScript、盛りだくさんな内容が多かった気がする。


そんな中でデザインビフォーアフター的なものを見るのが好きで、ちょっとの差でスッキリ分かりやすくなる事例を見てはこうした方がいいのか、と試行錯誤しつつ、今は仕事の一環でチラシを作ったりwebやポスター作ったりと、こまごまとデザインに関わっている。


始まりが自作ホームページなので、いわゆる「センスのいいデザイン」よりも、「伝わるための技術としてのデザイン」が好きだ。



ところで友人がコミティアに出るそうで、そこでオリジナルで小説の本を出すらしい。すごい。


原稿を書き終え、入稿も完了してさて告知、となった段で明らかにお品書き作りに苦戦していたので、「そういうの好きだから作ろうか」と声を掛けたのだった。



友人から送られてきたのはcanvaのデータ。
canvaは使ったことはなかったけれど最近よく耳にしていたので、話題のアプリを使い込めるチャンス、と喜んで手をつけた。


www.canva.com


チュートリアルから始めて、素材をダイレクトに引用できる仕組みや多彩なフォント選びなどに戸惑いつつ、書店でもパラパラと入門書を見たところ、これは1からちゃんと本を読んでやった方がいいな、と思って本を用意して腰を据えて取り組んだ。



お品書きというものを作るの自体初めてなので、どういう目的か?どの情報が必須か?伝えたいことは?と情報の整理をしてから制作した。



canvaはデザイン素人でもそれなりにできる仕組みがすごい。よくできている。
ある程度統一感あるそれなりのものが短時間でできる。

逆に0→1がしづらい感じがあるけど、それは専門ソフトで、ということなんだろう。


canvaのすごいところ。
素材の色変更がすぐできるのと、その試行錯誤コストが低いこと。
画面の色数を絞る方向になるような画面構成になっていること。
フォントと全体の色の組み合わせの変更がワンクリックでできること。
すでに配置しているパーツとのライン合わせが瞬時にできること。
素材の縦横比が維持されること(素人はすぐ縦横比狂わせがち)。


たくさん本を読んでそういうものなのかーと身につけたデザインの基本が直感的にできるようになっていた。まじすごい。


あとブラウザでできるので環境を選ばないところ。
スマホからでもiPadでもPCでもできる。
わたしは操作性と一覧性的にPCでやったけど、端末が限られている人もいるだろうし軽微な修正をPCに向かわずできるのも便利。


もう少しcanvaを使いこなすにはデザイン的な語彙を増やして目的の素材に辿り着く時間を短縮するといいかもしれない。

わたしは全然ダメだったので、結構外から素材を探してきた。(イラストACとかで)

あと、本読んだら「こんなのも素材あるの?」と思いながら制作できたので、それを知っているか知らないかも大きい。
(「線」とか「丸」とか「水彩」とか「ブラシ」とか、単純なほど素材が生きる感じがあった)


SNSとかちょっとしたチラシとか通販サイト用ならこれでも全然いい。


今仕事で使っているAdobe Illustratorが買い切りのCS6なんだけど、そろそろ使えなくなるかもということで今後どうするかを検討していて、aiファイルも読み込めるらしいし乗り換えも視野に入れようか。
(イラレ必須なのは印刷所とのやり取りくらい)


仕事で使うならプロ(有料プラン)にはした方がいいと思った。
無料素材の範囲で、と探し回る手間が超絶面倒で、この時間を省けるなら課金はかなりコスパがいい。
もちろんイラレをサブスクで使うより断然安いと思う。
ちょっと使い込んでみたいなー。



長男に聞いたところ、学校でもcanvaを使っているらしい。
やはりこれが今の時代の標準なのか!
いやー、使ってみれてよかった。


というわけで渡されたデータの元のテンプレがたぶんこれで

作ったお品書きはこちらです!

当日掲示するのかなーということで遠くから見ても見やすく、新刊マークはあっていいけど既刊はなくてもいいかな?っていうのと、友人の文章のテイスト的にもっと見やすくスッキリしたいなって思った。
あとテキストサークルさんなので、「伝われ!」と念じながら作った。
レイアウト変えたのは、なんとなく元のテンプレ感消そうかなと思って変えました。


元のテンプレももちろん素敵なんだけど、ちょっと文字の可読性が低め。
漫画なら表紙と値段だけで充分かもしれないんだけど、エッセイや小説なのでなんとか読んでもらわないと、ということで白ベースに黒字とシンプルにいきました。


しかし私が作るとつい情報詰め詰めにしちゃう…。余白…余白が欲しい…。
デザインとは余白。精進精進。



2025年6月1日(日)コミティアに出るそうですのでよろしければぜひ!


友人つくさんのブログはこちらですー
tsuku-snt.hatenablog.com



▼この本も参考になりました。テンプレのどこを活かしてどこを消すか、という。
(結構原型留めてなかったのが大変参考になりました)

ブログをがんばりたいなあと思ってはてなブログproにしたはずだった話(星野源「MAD HOPE」愛知2日目見てきたけど特に何も言及してない)

5/16、星野源「MAD HOPE」に参加してきた。


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※この記事にライブ演出やセトリのネタバレ的内容は無いけど、これからMAD HOPEに行く人はここ以外でも1ミリもネタバレ踏まずに行って楽しんで欲しい。わたしがそうだったので。SNSやってたら実際それは難しいと思うし、何か知ったとてサスペンスドラマの犯人を事前に知るような衝撃があるわけではないのだけど、少なくとも #MADHOPE感想 タグはミュートしてほしい。それはふせったー使えやという内容も流れてくるので。
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イエマガ先行で全く当たらず、ローチケのLEncore会員に課金して、平日の方が当たるかもと会場変更もしてやっとやっと当たった愛知。


席はちょっと後ろの方だし、肉眼ではほぼ見えなくて、たまにシルエットが隙間から見えるくらいで銀テも来なかった。


でも、行ってよかった、心の底からそう思ったし、一人で見なくてよかった。
すぐにこの気持ちを伝えられる友人がそばにいて、救われる思いだった。


なんとなく考えないようにしていたし想像していなかったことがバン!と目の前に突き付けられて、気付いたら泣いていたのだ。
タオル持っていってよかった。


最後に深く、深く、長くお辞儀をする姿を見ながら、幸せであれ、と強く願った。



「ライブを見終わった今のこの気持ちは世界中に発信したいくらいだけど初見の人に1ミリも事前に伝えたくない。感じて欲しいから書けねえ」、というわたしのわがままの話をずっとうんうんと友達に聞いてもらっていた。
こんなネットの隅っこのブログにわざわざ見にくる人はそんなに多くないというのも知ってるけど、それでも、アルバム聴きながら普通に楽しみにして、何が起こるかワクワクしながら楽しんで欲しい。



そんなことをふたりで超うまいおでん食べながら話してて、流れで「ブログをがんばりたいなあと思ってはてなブログproにしたはずだった」という話をしたら、「なおさん、課金で追い詰められるタイプじゃないし、なんならいつもお世話になってるからって理由での課金を躊躇しないタイプだしそれは効かないですよ…」って言われた。
ほんとそうです。先払いの金で尻に火はつかない。
独自ドメインにしちゃったし辞められなくなっている。でもまあいいか。



今後、1000字くらいの推敲しきってないブログ書くのが目標です。
書きたいなあ、はいっぱいたまってるぞー

安い文房具は買わない

今週のお題「ケチらないと決めているもの」は、文房具です。


文房具。
基本、毎日使うものだと思うのですが、ここをケチらないようにしています。


子供の頃はとにかく安くてたくさん入ってるのがいいと思っていました。
100均で○本セット、とか、ペン100色セットとか。


大人になってから、新卒で入ったのがメーカー勤務(文房具ではない)だったので、その頃初めて物の値段についての仕組みを知りました。

安いものは高いものが値引きで安くなっているのではなく、安いなりの品質だということを。


例えば同じ「色えんぴつ12色セット」でも、同じものを安かったり高く売ってたりするわけではない。
100均の12色セットと国産12色セットは品質も全然違うという初歩的なところを、社会に出て自分のお金で物を買ったり、なんなら自社で商品を作る過程を知ることでやっと認識したのです。


そういえば描きにくい色えんぴつってあったな、とか、文字を書くのにかすれて苦労するボールペンもあったなあとか、すぐインク切れになる蛍光ペンあったなとか、そういうことを後々知りました。


もし100均でペンを買うなら1本だけ入っているものを買うし、消しゴムもたくさん入ってるのじゃなく1個だけのを選ぶ。
そしてできれば文具屋さんで吟味して買いたい。


なんせ毎日使うものなので、ひとつひとつの不満点は小さいものとはいえ、日々ストレスを感じながら過ごすことを考えると、ちゃんとした国産メーカーのものを買う価値が高いんじゃないかと思うのです。
そんなに価格差があるわけでもないし、コスパはものすごくいいと思います。


ボールペンは以前はジェットストリームを使っていましたが、今はゼブラのブレンを使っています。
仕事で複写伝票に記入することがあるので油性ボールペンが使いやすくて、液だまりもなく軸のブレがないのでサッと書けて使いやすい。
あと他の人があまり使ってなくて被らないので行方不明になりにくい。


ゲルインキボールペンを使う場合はぺんてるのエナージェル。
理由はかわいいからです(!)


手帳にはフリクションのカラーペンを使っています。
狭いところに書きやすい・ミスってもリカバリー可なのでガツガツ直感的に書きやすい・カラフルだと手帳がかわいくなるからです(!)


ノートや消しゴム、はさみなどもできれば吟味して買っています。


文具メーカー各社、少子化とデジタル化で大変そうですががんばってほしいなあ。
これからも国内メーカーを応援したいです。

劇映画孤独のグルメ(ネタバレなし)

「劇映画孤独のグルメ」を見てきた。
正直に言うと、ドラマは一度も見たことがないし、原作も読んだことがないんだけど見てきた。


なんとなく雰囲気だけ…心の声で「これこれ」とか言いながら松重豊がただ定食屋とかでひとりご飯を食べるらしい、そしてそれが人気だということだけ知っている。



わたしの松重さんに関する知識としては、星野源を通してのものになる。
おげんさんやサブスク堂に出演し、音楽が好きで、自分の出演作品はテストを含め決して見返さず、大ヒットドラマの孤独のグルメに対しては「何が面白いか分からない」と言ってのける松重豊。

ただ、その言い方にはわたしは勝手に愛を感じていた。
「演ってる自分には分からないけど、好きな人がいるならいつも通りやるよ、大晦日も」というような言外のものをいつも感じていた。

そんな人が、自ら脚本監督主演をして映画を作ったという。あの、自作を見返さない人が自分を見つめ続けて映像編集したらしい。
それは、興味がある。

というわけで映画を見に行った。


あと星野源が、見たらお腹が空く・何も食べずに見て映画終わったらご飯屋さんに駆け込んで欲しいというようなことを言っていたので、予定の無い休日の朝を迎えたわたしは「よし、源ちゃんの言ってたアレをやるか」と決意したのだった。


フォロワーさんが公開後すぐ感想を呟いていて、「前半ツッコミどころが多いというか、そうはならんやろな展開が結構ある」と言いつつも楽しんで見た様子と、その後ラーメン屋さんに行ったというツイートを見て気楽に見て良さそうだな、と思ったのもある。


近くの映画館を調べると、朝の回の上映終了が11:10。うん、お昼を食べるにはちょうどいい。


その勢いで映画館に駆け込み、なんも分からず見に行ったけど、前半のツッコミどころは心の中でつっこみながら笑って見れたし、少し強引ながらも最後の展開に持っていく映画的な仕掛けにもははぁ、と感心して見て楽しんだ。
本人が大好きという音楽もBGMながらよく響いていて、心地よかった。
あと最後のあれはずるいと思った!


主人公がおじさんということで懸念された「コンプラ的に気になるところ」も特に無く、気持ちよく見れたのもホッとした。


映画の後は、事前には何を食べたくなるかなーと思って決めていなかったけど、好きなラーメン屋さんにいくことに決定!


なんとなく映画の内容にドンピシャではなかったので、今まで頼んだことがないメニューをオーダーしてみた。
映画を見て、初めて食べる味を楽しみたい気分になったので。

初めての味を「たまにはこういうのもいいな」、と思いながら楽しんで食べて、「ごちそうさまでした!」と言って店を出て、晴れ晴れしい気分で帰った1日となった。



映画公開前に星野源のオールナイトニッポンに松重豊さんが来た回。
2024/12/10 星野源のオールナイトニッポン - 星野源のオールナイトニッポン | Podcast on Spotify

源ちゃんと松重さんは本当に仲が良さそうで、2人の話を聞いているだけでニコニコしてしまう。
距離感の近いやりとりで、源ちゃんが本当に楽しそう。


このラジオを聴くと映画をもっと楽しめると思うので、まだの方はぜひセットでどうぞ。



というわけで松重豊初監督作品は、「そうそう、こういうのでいいんだよ」という感じの良作でした。
お暇ならおすすめです〜


初めて流れ星を見た

2024年12月13日。
今夜はふたご座流星群らしい。


仕事中にふと目に入ったその情報で、「そういえば見たことないな」から「見たい!」に変わるまでそう長くかからなかった。


極大は深夜3時ごろで、1時間に40個ほどの流れ星が見られるらしい。

もっとすごい流星雨・流星嵐(1時間に1000とかもっととか)というものもあるらしく、何年後かのそっちを待とうかな〜と思ったけれど、流れ星なんて何回見てもいいよねーとか、その時晴れるとは限らないよね?という気持ちがむくむく湧き上がってきた。


帰宅して、夫や子供たちに「今夜流星群見に行かない?」と声をかけまくったが、みんな「えー」と言い、あまり乗り気ではない。


無理かなあと思いながらいつも通り早めに寝床についた。



夜中3時、夫に「3時だけど見に行くの?」と起こされてもまだ寝ていたい気持ちが勝って「ええー…」と布団の中で渋っていたものの、ほどなくしてトイレで起きざるを得なくなり、布団から出た勢いで「よし、行くか」と覚悟を決めた。
あるかわからないけど、2月の流星群より今の方が寒さはマシだろう。


声をかけてからだいぶ経ってからの「行こう」を耳にした夫は「え!?行くの?」とびっくりしながら一番暖かい防寒着を引っ張り出してきて、バタバタと二人で出かけることにした。
 

我が家はわりと賑やかなところにあって周囲は明るく、夜も自宅からはほとんど星が見えない。

次男の宿題で「星の観察」が出た際には、わざわざ10分ほど車を走らせて街灯の少ない地域まで行って宿題をこなしたものだった。


念のため見てみたけど、自宅からはまばらな星が1個2個見えるだけで観察には向いてなさそうだ。



時刻は3時半、夜中の街は静かでお店の看板たちが消えていつもより少し暗い。


点滅信号になった街を抜けて、いつも次男と星を観察しに行った場所まで車で向かった。


それは裏路地を抜けた先にある、コイン精米器のそば。車を停められるスペースがあって、周囲に民家はぽつりぽつりとしか無く、車通りも少なくて、開けた場所。


満月が近いので大きな月が明るくて眩しい。


今回のふたご座流星群は特定の方角ではなく空のどこでも観察できるタイプらしく、月の反対側の暗い空を観察するといいらしい。

「流星群の観察」でイメージしていた草原に寝そべって星空を眺めるというのは、昨日行こうと思いついたばかりの人間の装備では難しく、寒風に震えながら身を寄せ合って道の端から上を見上げた。


普通の星はよく見える。
一点を注視するのではなく、ぼんやり眺めるのが見つけるコツらしい。

なんとなく、視線の先の星たちの間を線のようなものがたまに出る気がして、あれがそうなのかな…?と言い合ったりした。


「視界の端で流れられるとあんまり分かんないね」
「ていうか流れ星一瞬すぎて願い事するとか無理すぎるのでは???叶うわけなくない??」
と理不尽にキレる妻を宥める夫。

「当たり前でしょう、見るので普通は精一杯だしその上願い事とか欲深すぎるよ」
「えーとじゃあ金かねかねかね…いやそんなに欲しくもなかったわ」


それにしても、願い事のことを考え出すと流れ星が全然流れない。そして寒い。あと夜中に通り抜ける風の音が怖すぎる。

「本気の願い事って健康かな?」
「無病息災だね」
「むびょうそくさい…、長い!むり!」

寒さもあって必要以上にギャーギャー言いながら視線は上に向けたまま。


しばらくしたら、視界の端で動く、星と同じくらいの輝きの点が!
「あ!今のそうだった!?視界の真ん中に来ないと全然確認できないね」


そのすぐ後、見ていたところの近くから、コロコロと転がるくらいのスピードの流れ星が2つ連続で出現!


「あー!出たー!すごい、本当に流れ星ってあるんだね!」
「えっ、初めて?流れ星見たことなかったの?」
「うん、初めて見たし、そういえば見るのが夢だった。実在したんだね、流れ星」
天文や宇宙が好きな夫は子供の頃から夜空を眺めていたので流れ星も見たことがあったらしい。
流星群じゃなくても見られるのか、流れ星。(それくらいのわたしの解像度の低さ)


もうちょっと見れるかなー、次はなんか願い事しようかなーとしばらくそのまま眺めたけれど、その後しばらくは何もなく、結局風と寒さに負けてギブアップ。


帰り道、車を運転しながら「本当にあるんだね!見えたね!」と興奮気味のわたしに「そんなに見たかったんだー。よかったね。次あったらまた来ようか」と夫が言ってくれたので、「うん、次は子供達も誘おう!」と返しました。


ということで、夢が叶ったら次の夢ができました!


またチャンスがあれば流星群の観察、ぜひチャレンジしたいと思います。

今度は寝そべって見れる場所探しておこうかな!


映画「ラストマイル」を末端通販担当者が見た

アンナチュラル、MIU404と世界線が共通するシェアードユニバースムービー「ラストマイル」を見ました。


※この記事は映画の内容について主に物流面について触れています。
一切のネタバレが嫌な方はお気をつけください。


見る前、アンナチュラルやMIU404のみんなのその後が描かれる、見れるー!嬉しい!の気持ちと同時に、野木亜紀子が描く「物流」の映画…何を突きつけられるのだろう、怖い、と思っていました。



わたしは仕事で小規模ながら通信販売の業務に関わっています。
物流の一端に関わる者です。


いま、「物流の2024年問題」は通販業界ではかなりの頻出ワード。
物流業界では配達の末端(営業所から各家庭に個別に届けるところ)を担う部分は「ラストワンマイル」と呼ばれているのですが、そのラストワンマイルのドライバーが時間外労働の上限規制(いわゆる働き方改革)のため圧倒的に不足するのが2024年(今まで時間外労働しまくってなんとかなっていたらしい)。その他にも長時間労働、勤務から勤務までの間充分休めていない問題、再配達問題などなど物流に関する様々な問題があり、それをどうするかという論点を含んでいるのが2024年問題です。*1


野木さんの執筆時(2021年くらい?)は2024年問題の「に」の字もなかったそうなので、本質を描くとタイミングによって現実と恐ろしくフィットすることもあるもんだと、アンナチュラルやMIU404の頃の時代へのフィット感に引き続き震えますね。



さて、映画序盤は倉庫の派遣スタッフの数や倉庫の大きさ、仕組みについてAmazonの社会科見学のように見ました。
へえー、こんな感じになってるんだー、すげえーと他人事のように。
そして佐野運送の単価の安さに驚き、納得もして…。


でも映画で一番感情移入してしまったのは羊急便の八木さん。(現実ではわたしの中ではヤマト運輸さん!)


会社に毎日集荷が来ているし、運送会社との送料の交渉や住所不備や遅配の際・破損があった時のやり取り等もしたり、運送会社さんにはかなり密接にお世話になっています。


映画で描かれる羊さんの苦労が、ほんとわかる。大変。営業所間の連絡がFAXなのも知ってる。
指定時間に不在な時の無念さ、住所不備などトラブルがあっても届けるために必死なのも知ってる。
正直初見は「うちとの契約切りますよ」とチラつかせて脅すエレナの態度にかなりイラついたし、Ama…じゃなかった、デリファスの横暴さに、だいぶ羊さん以降の物流関係登場人物の皆様に肩入れしてしまいました。
ドライバーさんが爆発に巻き込まれたり怪我がなくてよかった。


そうして配送業者へ同情する一方、通販モールは翌日配送を押し付けてくるし、送料無料にしろというモール側からの指導もある。
送料分を多少上乗せしてでも送料無料の表記の商品の方が実際売れるし、客もそれを求めているのです。

別に急いでないよと思ってそうじゃない選択をするとしても、その分安くして欲しいというのはたぶん消費者は思っているし、でも送料はこれ以上安くはならないし、今の通販システムでは最短以外をなかなか選択できません。

色んな方向から、物流は硬直していて、2024年問題もあっていつ崩れるか、という局面になっていると思います。



そんな背景があるから、ラストマイルで描かれた問題について、他の人よりもさらに目の前に突きつけられました。



今、物流が発送元も配送業者も委託業者もみんなパンクしそうになりながらギリギリで回しているのを、全部知っている。苦しい。
どうしろっていうのか。


映画のようにせーので降りられたらどんなにいいかわからない。
今わたしはこの先の配送問題について「何もしなかった」と言われる存在に、今何もできていないから、なっている。
この先も、この末端に居て何かできる自信もない。



映画の中で配達した荷物の爆発で「誰か」が亡くなったこと、爆弾がまだあるかもしれないことよりも、最優先されるはずのメディカル便の遅延を問題視し、その解決のためすでに発送した商品とは別で品を用意してでも、バイク便を手配してまでも届けようとする。
わかる、わかるんですよそこまでしようとする行動と、それが実際手配できてしまうエレナがどんなに有能かが。




あの頃、映画の詳細がわかるずっと前。
MIU404と世界線が繋がると言われ、せめてその背中だけでも映ってくれたら、と思ったあの頃に比べたら十分過ぎるほど、大好きだった二人の出番も見せ場もあったし、この空白の4年を埋めるほどの描写があった。
ただしこの映画を見て、そんなことが霞むほどラストマイルという話に釘付けで、のめり込んだけど苦しい。



この先も傍観者になってしまうのか。

「末端はもう充分頑張ってるよね」という野木亜紀子さんの言葉に少し救われつつ、何かの改革がある際には飛び乗れる軽やかさを持っておきたいなと思っています。


*1:送料の適正価格化、荷受けの待機時間縮小、置き配、受け取りBOXの普及などが検討されています

9年ぶりに掟上今日子の備忘録を見た

9年ぶりにドラマ「掟上今日子の備忘録」を見ました。


当時面白すぎて勢いで書いたブログ
mognao-blog.com


普段全然ドラマを見なかったのですが、9年前このドラマに大ハマりして脚本家 野木亜紀子という名を覚え、彼女の関わる作品は追いかけていました。

星野源にハマった頃、その出演ドラマが野木亜紀子脚本と聞き大喜びしたのを覚えています。(逃げ恥の方です)


掟上今日子はその後長らくどの配信サイトでも見られず…。
なんで日テレ系のHuluですら配信されてないの??って感じでしたが、先月なんとTVer&Huluで配信が決定!
掟上今日子の備忘録(2015) - Hulu

どうやら日テレの秋ドラマ「潜入兄妹」に我らがミッチーが出演する影響で再配信となったようです!
ヨッ!絆井法郎!!ありがとうミッチー!
(当時「素敵なドラマに出てくれてありがとう」とお礼のファンレターまで書いた…。あなたがいなければ見ませんでした、本当にありがとうミッチー)



TVerでは掟上今日子は週2回、1話ずつ配信されていたので、ちまちまと数日待ちながら楽しみました。


実はあんなに好きだったのに1話は途中からしか見れていなかったということが9年越しに判明。

そして大好きという思いだけ持って内容を結構忘れていて、推理も新鮮な気持ちで楽しみました。
なんということでしょう、「大好きな作品を記憶を消してまた見たい」というオタクの願望がわりと近い感じで叶いました。


そして最終話の展開を分かって(大筋は覚えてる、なんせ当時録画が残ってた最後の方はめちゃくちゃ見返したので)から1話からきちんと順番に見ると、記憶は消えてもだんだん厄介が変わることで今日子さんの反応も変わってきていて、丁寧だなぁ、とまた脚本に唸りました。

序盤は結構失礼な厄介。
1日を大切に生きる今日子さんと一緒に過ごすうちに、厄介も1日を大切に生き、相手を尊重し、自分に自信を持ち、そんな風に変わって、それが信頼につながった。
序盤の言動だとそりゃパスって言うし一人で帰るよー


あと当時と違うのは、その後、原作を読んだのです(全部じゃないけど)。

原作は全然ラブストーリーではないし厄介がいない話もあるしサンドグラスは無いし、そもそもほぼ話は繋がってない。

これをよくラブストーリーとして連続ドラマ化したな、という企画段階でのテレビ局側の強引さも見えたりもしましたが、だからこそ野木亜紀子の、短編推理小説という原作を「現実にある(ありそうな)もの」にする力を感じました。

この生活を成り立たせるためにはこういう場所と人物が必要と考え、最終話までにその役割と必要性まで描く。
ただの説明役や賑やかしじゃなく意味のあるサンドグラスの3人、大好きでした。


野木さんの書く原作ありドラマも好きです!
なんかあの、超素敵な二次創作みたいで、それがドラマだからなんと公式で…みたいになるのがですね、好き。(「逃げ恥」「カラオケ行こ!」もそう)


あと今日子さんがかわいい!かんわいい!!
他のドラマでは「ガッキーかわいい」がノイズになるからかあんまりかわいさ強調されてない気がするんですが、今日子さんは白髪だけどかわいい設定なので毎話むちゃくちゃかわいい。
ありがとうスタイリストさん、ありがとうお着替えシチュエーション、ありがとうガッキー。
今日子さんの淡々としてる感じがガッキーの演技ともすごく相性が良くて、マジパネエ(by6話)。かわいいよー大好き。


あと岡田将生、このドラマからもうずーっと厄介さんのイメージだったけど、最近虎に翼とかラストマイルとかも見まくって岡田将生を摂取しすぎて好きになりそう。
久々に見てへなちょこ厄介がかわいくて悶えました。
こちらもスタイリングが神。カジュアルな装いのネクタイ〜!時々くるパーカー!
ありがとうスタイリストさん。


話の内容も9年前というのをあまり感じずに見れて古さもなく。
ひとつだけ、厄介の家に固定電話があったのだけ今と違っておお、ってなりました。
でも当時はふつう、家に固定電話はあったんですよね。
あの頃は携帯はあくまで臨時で外で電話するもの、履歴書などには固定電話を書くもの、っていう感じがありました。
そんなところで時代の移り変わりを知ったりして。


配信でも期間中に5話あたりから何度も見返しまくり、9話から最終話配信までは悶々として過ごし、大満足で満喫しました。


時期的にラストマイル公開後だったのですが、ラストマイルが個人的に重くて、軽やかで楽しい掟上の方を、見返しなのにずっと夢中で見てしまいました。

どうしよう、世間にはこんなに新しい作品が溢れているのに、わたしは再視聴なのに9年前の作品にまたハマって延々と見続けるとか過去に生き続ける老人なのか…?と少し悩んだりしたけど、やっぱ面白いものは面白いし、あの夢中で見まくったTVer配信期間はとっても楽しかったです。


当時のスタッフ陣の愛に溢れるツイートもドラマと一緒に楽しめますようにとまとめたものがあります。
togetter.com

続編の話あったのおおお!?今でもいいのでやって欲しい…。
今撮ってそのまま環境変わらず10年後設定は軽くホラーになっちゃうから、やっぱ無理かな。
実写はそういうとこめんどくさいよね。


はー、楽しかった、また9年後見返したいです。

そして2年後逃げ恥、5年後MIUに再びハマりますのでよろしくお願いします。


掟上今日子の備忘録

掟上今日子の備忘録

  • 笹野芽実
  • TV サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
いまだサントラ聴くだけで泣くモード