椅子上生活

主に椅子の上にいます

つわりのこと

■つわりが「重い」

さて、わたしはつわりが重い方です。
わたしの「重いつわり」ってどういうものだったのかを書こうと思います。

妊娠前のつわりの認識は、ドラマなどで見る「たまに吐き気が来て洗面所でジャーってやる」みたいなもんだったんですが、本当のつわりとはそんなものではなかったのです。

わたしのつわりの症状は以下のものでした。

  • 吐く
  • 食欲減退
  • 体重減少
  • なぜか色んな匂いが猛烈に気になり耐えられなくなる
  • 頭痛
  • 37度前後の微熱が続く


出かけられず、寝たきり。
食欲もあまりない。
体重も減っていく。
つわりで頭痛というのも周りに理解者が少なくて、わたしはおかしいんだろうかとか悩みました。

とにかくあまりの頭痛で寝込むんだけど、寝てもよくはならない。
この「寝てもよくならない」ということの絶望感、本当にすごいです。
かと言って起きてはいられない。
毎日寝るだけで家事も何もできず、泣いて過ごしていました。

■仕事と家族、つわり収束

先月から始めたばかりの派遣の仕事は行けないまま毎日謝って欠勤の報告。
そのうち、7日以上体調不良で休んだ場合は治癒証明を持ってくること、という社内規定が重くのしかかり、復帰の目途が立たず、呆然としました。
いつよくなるんだろう、このままずっと寝たきりになってしまうんだろうかと不安も重なり、毎日泣きながら吐いて過ごしていました。

結婚したばかりの夫に食事も作ってあげられない、家事もできない。
ある日、夫の前で「わたしは何も役に立っていない」と泣いてしまったことがありました。
そんな時夫は「何もしてなくないよ。ちゃんと子供を育んでるじゃない。それは君にしかできないことなんだよ」と優しく言ってくれ、号泣しました。


その後、遠方にいる実家の母が来てくれて徐々に食べられるようになり、吐いてもめげずに食べ続けて体重減少もストップし、13週目の頃にはなんとか快方に向かいました。

つわりも収まってきた頃にやっと母子手帳の交付を受けました。
母になるんだなーという実感がやっと湧きました。
もっと早くもらえたらつわりを乗り切る励みになったのに、とちょっと思います。

仕事はそのまま契約打ち切りで退職になりました。

■2回目のつわり、そして流産

第一子を産んで2年後、またつわりが来ます。
言葉が通じない、トイレに一人で行けない、ごはんを用意しても食べさせてあげなければいけない息子を抱えてのつわりはとにかく大変でした。
泣いている息子を半分世話して半分放置しながら寝込む日々。
夏なので布団をかぶって寝ているにもかなり暑くてしんどい。

昼だけでも誰か預かってくれないと無理、と思っていたところ、妊娠8週目の頃、2回目の健診で流産が発覚しました。
胎児の心臓が動いていなかった。

受精後、1~2割は育たずそのまま死んでしまうことがあるということで、生活などに何か問題があったわけではないと聞いてほっとしつつ、翌日に緊急手術。

胎児が死んでいても、流産手術をしても、つわりは数日続きました。
「つわりが大変ってことは、赤ちゃんがんばって育ってる証拠よ!」ってたまに言われてたけど、あー、全く根拠のないデマだったんだなとこの時分かりました。
※つわりの症状は胎盤から出るホルモンのせいです。


息子が自分でトイレとごはんができるようになるまで第二子は無理だ、と悟ったわたしは保育園探しと就職活動を始めました。

■3回目のつわり

そして今、3回目のつわりです。
前回の反省を踏まえ、

  1. つわりになりそうな時期は夏をはずすこと
  2. 勤務1年以上経たないと育休が取れないので時期まで待つ
  3. 仕事の繁忙期は外すこと

を気を付けてみました。

息子もおなかが空いたら自力で食べ物を探せるだけのバイタリティが身についています。
色々配慮して、まあ良い時期に妊娠できました。
4月に入社した隣の席の新入社員もすっかり一人前になっているので安心です。

仕事は結局1ヵ月以上休むことになってしまいました。
妊娠発覚したところで引き継ぎ資料を作成し、なんとかお願いしてきました。

今、12週目に入ったところでぐっと楽になり、寝たきりではなく動けるようになりました。

■「妊娠は病気じゃない」

つわりの時に一番辛かったのは「妊娠は病気じゃない」という言葉です。

じゃあ今苦しんで寝込んでいるのはなんなんだ。

病気じゃないから特効薬も無いし寝ても治らない。

本当に、一番苦しんでいる間はそのことに絶望していました。

つわりが重い人は入院して点滴治療を受けます。
(「重症悪阻」という診断名になります)
わたしもひどい時期は入院するかどうか聞かれましたが、そこまでひどくないんじゃないか、と思って通院での点滴で乗り切りました。
今思い返すと、入院した方が家族の負担は軽かったかもなー、と思います。


人によっては妊娠中ずっとつわりが続く人もいるそうです。
本当に、無理せずお大事にしてください。

■重いつわりを乗り越えて

つわりが重くて良かったことなんてないけど、病気で苦しんでいる人や鬱で苦しむ人の気持ちがわかるようになったこと、つわりほど辛いことはそうそう無い!と思えるようになったこと、などは見方によっては良い点、でしょうか。

出産の陣痛の痛みも、いつまで続くか分からなかったつわりの苦しみに比べたら、1,2日程度のこの痛みなんてー!と乗り切れました(笑)


今つわりで辛い人、出産はつわりより楽です!
もうちょっとだけがんばりましょうね!


そして奥さんがつわりで苦しんでいる旦那さん、部下がつわりで休んでいる上司の方。
つわりは終わりがきます。
それまで励まし優しく見守っていただけるとありがたいです。



▼関連記事▼
gdno.hatenablog.com

gdno.hatenablog.com

gdno.hatenablog.com