椅子上生活

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「せんせいのお人形」最終回感想(ネタバレ含む)

大好きだったcomicoのWEB漫画、藤のよう著「せんせいのお人形」が最終回を迎えました。
今までの人生で、出会ってよかった漫画です。
www.comico.jp


最後まで丁寧につづられた作品でした。
本当に素敵な話をありがとうございました。


SNSでは作品の感想を大っぴらに書けない(有料購入した人しか先行配信話を読んでいない状態、いわゆる多数派の無料レンタル組の人を相手にネタバレが発生してしまうから)ので、いつも「あー!」「うわああ!」と叫ぶのみだったのですが、やっぱ語りたいよね、ということで最終話の感想はブログに書こうと思います。


「別に、金払ってるしSNSでも好きに語ればいいじゃん」という意見もあると思いますが、この物語に触れる人には、いつどんな時でも等しく、初めて読んだ時の感情を味わって欲しいと思ってしまうんです。そういう気持ちにさせる物語だと思います。一言で言えば「尊い」。
無課金組、来週から毎週更新だから心して待て!!




以下、ストーリーを具体的に書かないけどネタバレあります。




正直、ハッピーエンドにならない線もあるかな、と最後の更新の直前まで思っていました。
そしてどうやってあと2話でまとめるの…?どこまで描いてくれるのかな、という不安もありました。


それがさぁー


100点満点中1000点ですよこんなの!!


15年以上も後も、ふたりが、その周囲の人々が、幸せそうに暮らしている。あのスミカが、愛を与えて子供を育てている姿が見れて、感無量です。それだけじゃなく二人のイチャイチャまで…!!(あのキスヤバいっす)


一佐もー!シャチョーになって貫禄が出て、まぁ…。ミサちゃんもさ、名前に二人の愛が込められてる…。どんだけ愛されてんの、そして玲美さんと一佐二人に似すぎ、かわいいー。


澄花と昭明二人のメダイを受け継いだミソラも、二人に愛され素直に自由に育っているようで微笑ましい。
あの二人だからこそ、大幹園のミソラを引き取り娘として育てているというのもなんだかいいなと思います。
昭明さん著作刊行ペース早すぎぃ!すごいよー
「パパはママと合流」ってことは一緒に住んでないのか、澄花はどこかに寄ってから来たのか…。一佐の「シャチョー」みたいに今後明かされたりするんでしょうか。


そして天羽先輩も類もマユも、夢を叶え、幸せそうで、もう、想像していた以上に最高の最終回でした。


ミソラが東京の事を「都会だからいいな」とは言わず「何をするにも選択肢が多い」と形容する所、この作品のこういう価値観が好きなんだよなぁと思いました。スミカの大学選びの基準や、研究職が任期付きのところなんかも、物語のディティールとしてリアルだなぁと信頼できるのです。


漫画で描かれていないことはたくさんあるけれど、きっと彼なら、彼女ならこう生きていたんだろうな、というのが想像できる余白があって、それもまたすごく好きです。


この作品で新しい価値観を知った事もあるし、すごく勉強にもなりました。昭明にも、スミカにも、教えてもらったことがたくさんあります。


登場人物みんなが愛しく成長する姿がもう作品として見られないのは残念ですが、彼らは読者のそれぞれの心の中で生き続けるのだと思います。「あの人なら、こんな時どうするだろう?」そんな生きる指標をもらいました。懸命に生きる登場人物達を尊敬しています。


しばらく供給が無いんだろうなと思っていたところへ特別編の公開嬉しかったです!
一佐ー!大好きー!!
www.comico.jp



藤のよう先生、この物語を紡いでくださり、本当に本当にありがとうございました!!



この作品についてはまだまだ書きたい事がある!つづく!(と宣言しておく)



▼初めての人に「せんせいのお人形」をオススメする記事▼
gdno.hatenablog.com