ダラダラと好きなラジオの話をするよ〜。
ラジオの思い出
中高生の頃はラジオが好きでよく聴いていた。少し高台にある実家の2階の自室は電波状態が良く、遠くは神戸のAMまで聴いていた。テープに録音しては繰り返し聴く、お気に入りのラジオ。
地方に住んでいて、関東でしかやっていないアニメの多くは見れなかったけど、ラジオはがんばれば聴ける。そこが好きだったのかもしれない。
最近ちゃんとラジオを定期的に聴くようになったのは、6年前、星野源がオールナイトニッポンを始めたから。そしてradikoがあったから。
古のラジオ好きとして最初はポータブルラジオも使ってたんだけど、電波があまり良くないのと、実況タイミングがずれるのとでradiko派になった。
星野源のオールナイトニッポン
最初はradikoにはタイムフリーも無かったので深夜ラジオは深夜に聴くしかなく、でも初期の頃はほぼ毎週弾き語りまでするもんだから、がんばってがんばって聴いていた。
アラサーに深夜1時スタートは正直厳しい、と思ったけど、同い年の源ちゃんが生でやってるならと、こちらもがんばった。
そのうち、毎週21時頃から寝て、深夜1時に目覚ましで起きるという睡眠時間を確保しながらラジオを聴く生活にシフトした。仕事の休みはラジオの翌日になるように水曜に。
タイムフリーができてからも、その習慣のまま夜にラジオを聴き、後日通勤でまたタイムフリーラジオ。夜なんとなく聞いていた話も、なぜか朝の通勤で聴くとよく内容が入ってくる。
ラジオの良さは距離の近さだと思う。
自身もラジオ好きだったという星野源は特に、ラジオを聴いてる「皆さん」ではなく「あなた」に話しかけてくれる。
ラジオは1対1のメディア。
「うちで踊ろう」が思わぬ方向に飛び火した時も、結婚報告の時も、まっすぐにその「あなた(=わたし)」に伝えてくれた。
毎週、本人の言葉が直接聞けることがなんと嬉しいことか。
毎週めちゃくちゃ笑えるとかではないけど、最近何を考えているか、疲れたーとか、この曲を作った時の想いとか、ばっかじゃないのとか、最近好きな曲とか。そういうのが聴けるのが嬉しい。
源ちゃんのアニメやゲームの話はすごく楽しそうで、こちらが分からない話でも、ずっとしていて欲しいくらい好き。
あと音楽関係のゲストが来た時の深い音楽の話も大好物なので、もっとやって欲しい。
それから思想の話もしてくれる。
BLMのこと、それをきちんとメディアで話そうと思ったことも。そういう源ちゃんの正しさ、というか善くあろうとする姿勢がすごく好きだし共感する。
最近でいうと、オリンピックのことは全くラジオで触れない。触れないという強烈なメッセージだと思う。あとでその事も話をしてくれたりするかな。
ラジオ好きという声優の花澤香菜さんが以前、好きなラジオの一つとして星野源のオールナイトニッポンを挙げていたけど「星野さんが今日も存在して話してくれるだけで嬉しい」と言っていたのが妙に納得感があるというか、そこだなーと思う。
スタッフいじりとかスタッフ参加コーナーとか、ラジオらしく内輪ネタも多いけど、毎週、今日から聴いた人でも分かるように役職付きで名前を呼ぶのもすごいなーと思っている(ex.作家の寺ちゃん)。
その週に話したことも、その話題のメールを読む前に再度説明してから入る。手厚い。
今日、今まさに途中からでもラジオを聴き始める人にも楽しんで欲しいというラジオ愛だろう。
菅田将暉のオールナイトニッポン
そこら辺がちょっと対極、前提の説明をだいたい省いている菅田将暉のオールナイトニッポンもほぼ毎週聴いている。
通勤片道30分なのと翌日が火曜星野源のタイムフリーが始まるので、聴けるのが前半だけの週も多いけど。
わたしは特に菅田将暉のファンというわけではない。でも毎週、菅田将暉のラジオでとにかくむちゃくちゃ笑っている。
関西人の菅田将暉は、やっぱり話が面白い。
そして菅田将暉へのツッコミ的なメールしか読まれないのでテンポもいい。笑いは基本、天丼。どんどん積み重ねて面白くなる。それが週をまたいでつながる面白さもあってやめられない。
前にこういうことがあったという説明はないけれど、ずっと聴いていると「あのことだな」と思い浮かぶ内輪感もまた楽しい。これもラジオの良さだ。その内輪すらも、先週の事とか、何度も出てくるネタが多いので、ちょっと聴けば誰でも慣れて内輪感が楽しめると思う。
テレビではあんなにキラキラした俳優さんって感じなのに、ラジオではただの調子のいい、イキった兄ちゃん。
家でケバブ作った話、ラジオオリジナルパーカーのディティール、価格、そのパーカーが届いた時期、ジャぱん最終回話、菅田辻無惨、金の指輪、待ち受け画像、使えねーのスタッフなすりつけも、ロコローションも、松永嫌われろも、全部面白い。ずるい。
それなのにまた菅田将暉は歌が上手いからもー、だいたい歌がオチ。なんやねん。
ディレクターが野上くん、ミキサーは大沢さんなのも星野源ANNリスナーには嬉しいポイント。
フワちゃんのオールナイトニッポンX
あと、フワちゃんのオールナイトニッポンX(クロス)もほぼ毎週聴いてる!
フワちゃんのことは、普段テレビのバラエティを全然見ないから2020年5月のNHK「あたらしいテレビ」で初めて知った。
真面目な番組の中で光る知性とユーモアに一気に惹き込まれた。昔、わたしが篠原ともえを大好きだったというのもちょっと関係あると思う。当時の彼女に比べるとフワちゃんの方は、ここまでは許されるという嗅覚とバランス感覚がすごい人だなぁと思っている。
そんななんとなく好感を持っていたフワちゃんが単発でオールナイトニッポン0をやると知って聴いてみたら、曲をかけたら大声で一緒に歌いだし、途中、話すことがないとキレだすし泣き出すし、ゲストと一緒に英語で下ネタ連発しだすし(これはANNX時代のやつかも)、自由すぎてやべーラジオだと思っていた。
そうしたら数ヶ月後にレギュラー化とは!!
その判断凄すぎる、と思って毎週聴いている。期待を裏切らないカオスっぷりが嬉しくなるw
オリジナルカオスオープニングテーマと西武園ゆうえんちのかおるちゃんへの愛を延々喋ってた回と、豪華ジングルと謎番宣が好き。
あとは、聴けたら佐久間宣之のオールナイトニッポン0とYOASOBIのANNXも。
佐久間さんのつくるテレビ番組はほとんど見てないんだけどw、こういう想いで作ってますとか、わたしはそういう裏側の話を聞くのがきっと好きなんだなあ。佐久間さんは今までの慣習でおかしいところはおかしいと言うし、佐久間さんみたいにものづくりに対して熱量のある人が好きだ。あとふつうに面白い。
YOASOBIのラジオは、ふたりのまだほわほわした感じも新鮮でいいなと思って、時間があったらたまに聴いている。曲もやっぱりいいよね。源ちゃんにいじられてもニコニコしてそうなのが浮かぶ。
やっぱりラジオが好き。
以前、ラジオ局の人と話をした時、「今の若い人はラジオというメディアを知らない人もいるかもしれない」と言っていて、自分に圧倒的に欠けていた視点にびっくりした。
そうかも!
触れたことがない、聴いた事もないし聴き方もわからない人もいるのかもしれない。
もったいないなー、こんなにおもしろいのになー。
YouTubeとか動画配信があるからわざわざ音声だけのメディアじゃなくても、と思う人もいるかもしれない。
でも、目を瞑ればその人が目の前にいるような、そんなラジオがわたしは大好きだ。
▼過去記事▼
gdno.hatenablog.com
遠くまで聴くから絶対周波数デジタルのラジオがよかった中高生時代。今こんなに安いんだー!