椅子上生活

主に椅子の上にいます

うちにはゲーセンのゲームがある

今週のお題「人生で一番高い買い物」


今週のお題を見て、家とか車とかPCとか、思い浮かぶものは色々あったけど、そういう必需品以外で思い当たるものがありました。


ゲームセンターのゲームです。


我が家にはゲームセンターのゲームがあります。
しかも、おそらく周りの人に言っても誰も知らない超マイナーなやつです。


コナミ脳トレゲーム、「クルクルラボ」。


あの頃(2007年前後)、熱心にゲームセンターに通っていた以外の人はほぼ知らないでしょう。
DSの脳トレブームの際、いくつかゲームセンターにも脳トレゲームが誕生していました。その中のひとつがこのクルクルラボです。


あまりにニッチなゲームのためプレイヤーも多くなく、「ゲームが上手い」以外の楽しみ方があったため、ランキング上位の人(ランカー)はだいたい知り合い&仲良しという、ゲームセンターの中ではちょっと変わった位置のゲームでした。


で、なんでそのゲームが家にあるかというと、色々省きますが、夫とはこのゲームがきっかけで結婚した、思い出のゲームだからです。



しかし、そもそも思い出のゲームと言えど、ゲームセンターのゲームは普通には売ってないし、普通はゲーセンでしか遊べません。


しかもこのゲームは当時最先端の技術を使用したオンラインゲームでした。
メーカーとの契約が必要で、一般人が所有できるようなものではありませんでした。


じゃあなんでウチにあるのか。

遡ること2010年、このゲームのオンラインサービスが終了したのです。


クルクルラボは残念ながらスマホの普及・ゲームセンターの衰退の波にのまれ、サービス終了となり、ゲームセンターでもオンラインで遊べなくなりました。
そしてその後も運良く残ったゲーム筐体も、オフラインのため大部分の機能が制限された箱と化しました。


そんなゲームをスペースを取って置いてくれるゲームセンターはほとんどありません。

ふと思い出して遊びたくなっても、ゲームセンターを巡っても、ほとんど見つけられない上に、元のようには遊べない、大好きだったゲーム。


そうして、オークションで手放す業者も出てきました。


我が家にあるのは、その手放したゲームセンターから、ではないのですが、それを買ったという友人から譲り受けたものです。


友人は所有が2台になってしまって持て余しているということで声をかけてもらい、格安で譲り受けたため、高価な買い物の代金は残念ながら友人に払ったのではなく。

輸送費が、それはもう高かった。
うちの引越し費用など目じゃないほどの高額でした。


重量や、そもそも精密機械ということでほとんどの運送会社に断られ、なんとか運んでもいいよという会社で、トラックと作業員3名をチャーターして運んでもらいました。

値切ったらもう運んでもらえないかもしれない。
他の業者も見つからないかもしれない。

そんな恐怖で言い値を払いました。


あまりの高さに夫にも相談したけど、あっさりと「それで運んでもらえるなら払おうよ」と。
思い出の力はすごい。


あー高かった。
無事届いてよかったです。*1



そして、買う前には家にゲームセンターのゲームを置くという背徳感も押し寄せました。

これを買ってどうしよう…。
家に置けるだろうか。
ちゃんと管理できるだろうか。
もし手放すことになった場合どうする?
そもそも子供が大きくなった時に、いや、実家の親が来た時になんと言い訳をしよう。


そんなことに思いを巡らせつつ、でもうちの夫婦が買わないで誰が買うんだよ、という思いで購入を決めていました。



元々所有していた友人の努力により色々と裏技が発見され、オンライン稼働当時の元通りとはいかないものの、ただの箱以上には遊べています。
しかもゲームセンターと違ってお金を入れずとも遊べる、クレジット無限モードです。楽しい。

元を取れる日は来るだろうか。
いや、そんなことが目的で買ったわけではないのです。



一般家庭で遊ぶにはでかいしうるさいしビカビカ眩しいのであまり稼働させられないけどw、思い出のゲームを大きくなった子供と遊んだりできるようになってまた楽しんでいます。
(子供はあまりに小さい頃から家にあるので、うちにゲーム筐体があるのが当たり前と思っている模様…?)
ちなみに実家の親にはまだ見つかってません。見つかったらなんて言おう。
そして幸い手放す予定はないので、手放す時のことは考えないことにしています…。


稼働当時にランカーになる程打ち込みすぎたせいで、一人でやると修行みたいになるのでw、あの頃のオンラインで対戦した仲間たちも、うちに来てまた遊んでほしいです。


またみんなでワイワイ遊びたいなあ〜



あ、脳トレの効果ですか?
なんかもうそんな気軽なものではない次元(反応速度1秒の差を競うレベル)で遊んでいたため、効果は謎ですw




今週のお題「人生で一番高い買い物」


▲ゲーム監修の池谷先生の脳トレ本!▲ランカー、101さんの著書

*1:じゃあその元々所有していた友人も高額な輸送費を払ったのか?とお思いでしょうが、友人はゲームセンターから買ったため、ゲームセンターが自前のトラックで運んでくれたとか、そもそもゲームセンターなら輸送を安く依頼できる運送会社との繋がりがあるとか、多分そんな感じで、おそらく送料はうちが払った1/10以下だったと思います。業者間なら運べるけど一般家庭から一般家庭にゲーム筐体を運ぶのは無理という断られ方も多々ありました。運ぶだけで予想以上に困難でした…。