椅子上生活

主に椅子の上にいます

初めて流れ星を見た

2024年12月13日。
今夜はふたご座流星群らしい。


仕事中にふと目に入ったその情報で、「そういえば見たことないな」から「見たい!」に変わるまでそう長くかからなかった。


極大は深夜3時ごろで、1時間に40個ほどの流れ星が見られるらしい。

もっとすごい流星雨・流星嵐(1時間に1000とかもっととか)というものもあるらしく、何年後かのそっちを待とうかな〜と思ったけれど、流れ星なんて何回見てもいいよねーとか、その時晴れるとは限らないよね?という気持ちがむくむく湧き上がってきた。


帰宅して、夫や子供たちに「今夜流星群見に行かない?」と声をかけまくったが、みんな「えー」と言い、あまり乗り気ではない。


無理かなあと思いながらいつも通り早めに寝床についた。



夜中3時、夫に「3時だけど見に行くの?」と起こされてもまだ寝ていたい気持ちが勝って「ええー…」と布団の中で渋っていたものの、ほどなくしてトイレで起きざるを得なくなり、布団から出た勢いで「よし、行くか」と覚悟を決めた。
あるかわからないけど、2月の流星群より今の方が寒さはマシだろう。


声をかけてからだいぶ経ってからの「行こう」を耳にした夫は「え!?行くの?」とびっくりしながら一番暖かい防寒着を引っ張り出してきて、バタバタと二人で出かけることにした。
 

我が家はわりと賑やかなところにあって周囲は明るく、夜も自宅からはほとんど星が見えない。

次男の宿題で「星の観察」が出た際には、わざわざ10分ほど車を走らせて街灯の少ない地域まで行って宿題をこなしたものだった。


念のため見てみたけど、自宅からはまばらな星が1個2個見えるだけで観察には向いてなさそうだ。



時刻は3時半、夜中の街は静かでお店の看板たちが消えていつもより少し暗い。


点滅信号になった街を抜けて、いつも次男と星を観察しに行った場所まで車で向かった。


それは裏路地を抜けた先にある、コイン精米器のそば。車を停められるスペースがあって、周囲に民家はぽつりぽつりとしか無く、車通りも少なくて、開けた場所。


満月が近いので大きな月が明るくて眩しい。


今回のふたご座流星群は特定の方角ではなく空のどこでも観察できるタイプらしく、月の反対側の暗い空を観察するといいらしい。

「流星群の観察」でイメージしていた草原に寝そべって星空を眺めるというのは、昨日行こうと思いついたばかりの人間の装備では難しく、寒風に震えながら身を寄せ合って道の端から上を見上げた。


普通の星はよく見える。
一点を注視するのではなく、ぼんやり眺めるのが見つけるコツらしい。

なんとなく、視線の先の星たちの間を線のようなものがたまに出る気がして、あれがそうなのかな…?と言い合ったりした。


「視界の端で流れられるとあんまり分かんないね」
「ていうか流れ星一瞬すぎて願い事するとか無理すぎるのでは???叶うわけなくない??」
と理不尽にキレる妻を宥める夫。

「当たり前でしょう、見るので普通は精一杯だしその上願い事とか欲深すぎるよ」
「えーとじゃあ金かねかねかね…いやそんなに欲しくもなかったわ」


それにしても、願い事のことを考え出すと流れ星が全然流れない。そして寒い。あと夜中に通り抜ける風の音が怖すぎる。

「本気の願い事って健康かな?」
「無病息災だね」
「むびょうそくさい…、長い!むり!」

寒さもあって必要以上にギャーギャー言いながら視線は上に向けたまま。


しばらくしたら、視界の端で動く、星と同じくらいの輝きの点が!
「あ!今のそうだった!?視界の真ん中に来ないと全然確認できないね」


そのすぐ後、見ていたところの近くから、コロコロと転がるくらいのスピードの流れ星が2つ連続で出現!


「あー!出たー!すごい、本当に流れ星ってあるんだね!」
「えっ、初めて?流れ星見たことなかったの?」
「うん、初めて見たし、そういえば見るのが夢だった。実在したんだね、流れ星」
天文や宇宙が好きな夫は子供の頃から夜空を眺めていたので流れ星も見たことがあったらしい。
流星群じゃなくても見られるのか、流れ星。(それくらいのわたしの解像度の低さ)


もうちょっと見れるかなー、次はなんか願い事しようかなーとしばらくそのまま眺めたけれど、その後しばらくは何もなく、結局風と寒さに負けてギブアップ。


帰り道、車を運転しながら「本当にあるんだね!見えたね!」と興奮気味のわたしに「そんなに見たかったんだー。よかったね。次あったらまた来ようか」と夫が言ってくれたので、「うん、次は子供達も誘おう!」と返しました。


ということで、夢が叶ったら次の夢ができました!


またチャンスがあれば流星群の観察、ぜひチャレンジしたいと思います。

今度は寝そべって見れる場所探しておこうかな!