昔から「デザイン」なるものがわからないなりに好きだった。
自作ホームページ最盛期、趣味でホームページを作っていた頃に手に取った本はHTMLからレイアウト・デザイン・JavaScript、盛りだくさんな内容が多かった気がする。
そんな中でデザインビフォーアフター的なものを見るのが好きで、ちょっとの差でスッキリ分かりやすくなる事例を見てはこうした方がいいのか、と試行錯誤しつつ、今は仕事の一環でチラシを作ったりwebやポスター作ったりと、こまごまとデザインに関わっている。
始まりが自作ホームページなので、いわゆる「センスのいいデザイン」よりも、「伝わるための技術としてのデザイン」が好きだ。
ところで友人がコミティアに出るそうで、そこでオリジナルで小説の本を出すらしい。すごい。
原稿を書き終え、入稿も完了してさて告知、となった段で明らかにお品書き作りに苦戦していたので、「そういうの好きだから作ろうか」と声を掛けたのだった。
友人から送られてきたのはcanvaのデータ。
canvaは使ったことはなかったけれど最近よく耳にしていたので、話題のアプリを使い込めるチャンス、と喜んで手をつけた。
チュートリアルから始めて、素材をダイレクトに引用できる仕組みや多彩なフォント選びなどに戸惑いつつ、書店でもパラパラと入門書を見たところ、これは1からちゃんと本を読んでやった方がいいな、と思って本を用意して腰を据えて取り組んだ。
お品書きというものを作るの自体初めてなので、どういう目的か?どの情報が必須か?伝えたいことは?と情報の整理をしてから制作した。
canvaはデザイン素人でもそれなりにできる仕組みがすごい。よくできている。
ある程度統一感あるそれなりのものが短時間でできる。
逆に0→1がしづらい感じがあるけど、それは専門ソフトで、ということなんだろう。
canvaのすごいところ。
素材の色変更がすぐできるのと、その試行錯誤コストが低いこと。
画面の色数を絞る方向になるような画面構成になっていること。
フォントと全体の色の組み合わせの変更がワンクリックでできること。
すでに配置しているパーツとのライン合わせが瞬時にできること。
素材の縦横比が維持されること(素人はすぐ縦横比狂わせがち)。
たくさん本を読んでそういうものなのかーと身につけたデザインの基本が直感的にできるようになっていた。まじすごい。
あとブラウザでできるので環境を選ばないところ。
スマホからでもiPadでもPCでもできる。
わたしは操作性と一覧性的にPCでやったけど、端末が限られている人もいるだろうし軽微な修正をPCに向かわずできるのも便利。
もう少しcanvaを使いこなすにはデザイン的な語彙を増やして目的の素材に辿り着く時間を短縮するといいかもしれない。
わたしは全然ダメだったので、結構外から素材を探してきた。(イラストACとかで)
あと、本読んだら「こんなのも素材あるの?」と思いながら制作できたので、それを知っているか知らないかも大きい。
(「線」とか「丸」とか「水彩」とか「ブラシ」とか、単純なほど素材が生きる感じがあった)
SNSとかちょっとしたチラシとか通販サイト用ならこれでも全然いい。
今仕事で使っているAdobe Illustratorが買い切りのCS6なんだけど、そろそろ使えなくなるかもということで今後どうするかを検討していて、aiファイルも読み込めるらしいし乗り換えも視野に入れようか。
(イラレ必須なのは印刷所とのやり取りくらい)
仕事で使うならプロ(有料プラン)にはした方がいいと思った。
無料素材の範囲で、と探し回る手間が超絶面倒で、この時間を省けるなら課金はかなりコスパがいい。
もちろんイラレをサブスクで使うより断然安いと思う。
ちょっと使い込んでみたいなー。
長男に聞いたところ、学校でもcanvaを使っているらしい。
やはりこれが今の時代の標準なのか!
いやー、使ってみれてよかった。
というわけで渡されたデータの元のテンプレがたぶんこれで
作ったお品書きはこちらです!
当日掲示するのかなーということで遠くから見ても見やすく、新刊マークはあっていいけど既刊はなくてもいいかな?っていうのと、友人の文章のテイスト的にもっと見やすくスッキリしたいなって思った。
あとテキストサークルさんなので、「伝われ!」と念じながら作った。
レイアウト変えたのは、なんとなく元のテンプレ感消そうかなと思って変えました。
元のテンプレももちろん素敵なんだけど、ちょっと文字の可読性が低め。
漫画なら表紙と値段だけで充分かもしれないんだけど、エッセイや小説なのでなんとか読んでもらわないと、ということで白ベースに黒字とシンプルにいきました。
しかし私が作るとつい情報詰め詰めにしちゃう…。余白…余白が欲しい…。
デザインとは余白。精進精進。
2025年6月1日(日)コミティアに出るそうですのでよろしければぜひ!
友人つくさんのブログはこちらですー
tsuku-snt.hatenablog.com
▼この本も参考になりました。テンプレのどこを活かしてどこを消すか、という。
(結構原型留めてなかったのが大変参考になりました)