椅子上生活

主に椅子の上にいます

スカーレット、今までの朝ドラで一番好きになりました

スカーレット、最終回まで見届けました。
最後まで丁寧に紡がれ、最終回までどうなるんだろうとハラハラしながら見ました。


▽前回の記事
gdno.hatenablog.com


そして最終回も日常が続いていました。


日常を丁寧に生きること、人はそれぞれ完璧ではないけれど、懸命に生き、愛し合い愛しい時間を過ごすことができること。
そんなことを教えてもらいました。


そもそも開始1か月で荒木荘でがんばる喜美ちゃんとそれを支える人々が魅力的に描かれていて、毎回目が離せなくなっていました。
開始間も無くから思い入れが生まれて目が離せなくなる、そんな朝ドラはわたしの中ではなかなかありませんでした。
欠かさずBSの早スカと総合の本スカ、2回見てから会社に行きました。
細かな心情や、信作が出てくるシーンのホッとする感、何度見ても噛みしめて良かったです。


モデルになった、というか喜美子の作品としてお借りした焼き物を製作している神山清子さんはドラマと同じく息子さんが白血病で、その後骨髄バンクの立ち上げに関わったとか。
武志の白血病の話が始まってからスカーレットのTwitter担当さんが「骨髄バンクに登録してきました」と報告していたのも印象的でした。


物語を見て動かされる、現実世界でも役に立てることがある。
貴美子はいないけど、いる。この世界と繋がっている。


わたしもこの医療機関の混乱が収まった暁には骨髄バンクに登録してみたいなと思いました。
誰かの武志の助けになりたい。登録するだけで誰かの希望になれるかもしれない。
いつもの日常を、特別な1日を続けてもらいたいな、と思います。



3/18発売の月刊ドラマ4月号はスカーレット特集。
3週分の脚本が載っています。

第1週と、戸田さん松下さんの2人回があった第12週、最終週の一つ前の23週の脚本が載っています。
こんなセリフがあったんだな、台本はこんなシーンだったんだ、と思いながら読みました。
それでも、最終的に役者によって息を吹き込まれたそれぞれの役が演じた放映版のストーリーもまた、それぞれの人物らしく、愛しいなぁと思いました。


エールの撮影が止まっていますが、いつもの日常の尊さをたたえた作品、今この時期にこそスカーレットを見直すのもいいんじゃないかなあと思います。
終わったばかりですけど、この緻密な脚本、最後まで見て覚えてる今のうちにもう一度最初から見てみたいです。