ドラマのことを色々書きたいのです。
個別に色々言いたいこともあったんだけど、とにかく2021春ドラマが面白かったという話は書かねばと思いました。
そもそもわたしは元々そんなにドラマ好きというわけではありませんでした。
好きなマンガ、コウノドリがドラマ化するよというので見始めた時が事の始まりな気がします。
同じ時期に「掟上今日子の備忘録」にミッチーも出るというので見てみたら、2本ともめちゃくちゃ面白くて、ああ、ドラマって面白いんだな、と発見したのが2015年。(掟上の脚本、野木亜紀子さんスゲーとなったのもこの頃)
その後、推しが出てるかテーマが面白そうかで、季節ごとにせいぜい1〜2本見るという感じでドラマ視聴を続けていました。
それがですね、2021春は綾野剛主演ドラマ、及川光博出演ドラマ、星野源主題歌ドラマの3本が揃ってしまったのでまぁ大変ですよ!
主題歌は別にいいかな…そんなにたくさん見れないし無理…と思いながら、蓋を開けたら全部見た上に推しの出てないドラマまで見まくった春でした。
異常事態です。
しかもどれもかなり面白かった。
今期見たのはこちら。
・大豆田とわ子と三人の元夫
・着飾る恋には理由があって
・恋はDeepに
・あのときキスしておけば
・コントが始まる
・ドラゴン桜
・生きるとか死ぬとか父親とか(録画溜まってる)
・ソロ活女子(追いついてない)
・レンアイ漫画家(脱落)
下3つはすみません…。まあこれだけ多いと回らなくなるわなということですが、paravi契約中なのでいつでも見れるという油断もあると思う…。そのうち見る。(レンアイ漫画家はフジのためparaviで見れない、すまん)
どれもめちゃめちゃ楽しかった!!充実。
今期のどれも共通してたのは「新しい時代のドラマを作るぞ」という気概。(そこが一番薄めなのはドラゴン桜かな)
価値観、展開、ストーリー、どれも新しい発見に溢れていました。自分の頭がどれほど固かったか…固定観念ガンガン殴られてました。
良かった順にちょっとずつ感想。
大豆田とわ子と三人の元夫
とわ子のキャラ、そして三人のキャラが異常に立っていたドラマ。
とわ子のすぐ恋に落ちちゃうところ、ああ、そりゃ三人と結婚(そして離婚)するよねという納得の数々の展開や、三人それぞれのキャラ立ち、そして元夫がみんな元妻を好きというファンタジー。でも憎めない。しんしんはかわいい。
40代・慣れない社長、というかマネジメントを急に任されるようになった元中堅、みたいな趣きがあり、そこの奮闘も興味深く見ました。
淡々とした伊藤沙莉さんのナレーション、毎週タイトルを主人公が叫ぶとこ、初めに展開のダイジェストが入るとこ、そんなメタも面白く見れたし、網戸とかなんてことないキーワードがずっと出てくるとことその着地も楽しかった。
最終回中盤のマーさんのとこは頭をガツンと殴られたような衝撃…。かごめの展開も衝撃だったけど。
あと唄ちゃんの現代感もすごいなと思った。
ドラマで描くところ・描かないところの差し引きのうまさもいい。(あの三回離婚社長とのその後は描かれず、かごめの最後も描かれず、その後の人たちの姿を描くとことか)
大豆田とわ子の気持ちよさは、なんていうか、みんな人を想って生きてるし、人間関係を円滑にしようと心がけるし、気を使うけど、うまくいかないこともあるし、でもみっともなくても結構自分に正直になるって大事だな、いいなって。
そして世間の言う「独り」ってやつは=「ひとりぼっち」ではないよねってとこも気持ちよかった!
八作の言う通り、この感じがいつまでも続くわけじゃないけど、でも、なんとなく続いていく感じが心地よかった〜。
最終回だからと最終回らしい展開の大筋なしにいろんなエピソードの積み重ねなところも、続いていく物語として好き。健康的な慎森なんて不健康だよ!
子が巣立つ嬉しさと寂しさ、そこで投げかけられる慎森の「人の孤独を埋めるのは愛されることじゃないよ。愛することだよ。」の言葉。これからの人生で大事にしていきたいなと思いました。
あとわたし、松たか子が好きなんだな、と再確認しました。
コントが始まる
毎週「いい…」って噛み締めて見ました。終わってほしくない、続いて欲しい、でも終わる、終わらせるための物語。
里穂子の、公表されてないブログまで掘ったり、前職のプロゲーマー時代のインタビューまで読み漁ったりするオタムーブが気持ち的に心当たりがありすぎて、それを推し本人に気持ち悪がられるとこまで含めて100点。スタッフに何らかのオタクがいるのだろうか。
何にもなれなかった自分の人生は無駄だったのか?売れない芸人、引きこもり、フリーター、スナック店員。色んな思いを抱え込んだ元若者(いや充分若者だよ)が、それぞれ自分を肯定していくところがやっぱ良かったなあ…。
全話よかったけど、8話の楠木さんの想い…つむぎちゃんの強さ…中浜さんの勇気…迷える春斗…カルロス…(はどうでもいいw)。楠木さんが作ったネタ順が今までのサブタイと同じなところは超盛り上がった!
「この後こうなるんじゃない?」という期待はことごとく裏切られる展開ながらも、毎週、悪くない読後感。そこがすごくよかった。そうはならねえよ!今までの定型にはめてたまるか、新しいドラマを作るぞ、という制作陣の明確な意図を感じました。
「解散って言ったけど、やっぱり続けまーす」とはならないし、先生は解散した方がいいと言うし、ラストライブもずっと爆笑に包まれたりはしないし、里穂子と春斗は恋に落ちたりしない。
それでも、それぞれの人生は続いていく。みんな自分らしく生きるためにもがく。
3人のジャンケンシーン、最初は笑ったのに最終回あんなに泣けるなんて…。3人のかけあいはずっと見ていたかったです。何年後かに続編やって欲しい。
あのときキスしておけば
笑えてきゅんとして応援したくなって泣いて、井浦新がかわいい、やばいドラマ。
SEIKAが絵的に超売れる漫画に見えなかった事だけが少し残念だけど、深夜ドラマなのでまあしょうがない。
コメディラインもちょうど良くて公式インスタもめちゃくちゃ活発で、麻生久美子がかわいくて、オジ巴もかわいくて、、、いなくなるとめっちゃ寂しい。
ももちの変パーカーも、それを着るオジ巴も良かったー。
1、2話は美女がおっさんになってしまうという設定を笑って見るのは今のご時世的にセーフか??と頭をよぎったりしたけれど、見た目も性別でもなく愛せる、という方向にいったし、慣れたらオジ巴かわいいし、見た目に関わらず巴だと信じ始める皆さんの存在も気持ち良くて、みんな愛しかったな…。お母さんも超いいキャラだった。泣いた。
井浦新、田中マサオが出てきた時のギャップがすごすぎて…。明確に別人。な、中堂さんの人!!ってなったw
結婚式も、泣いたよね…。みんなの、そして田中夫妻の優しさ。あれはめっちゃ練習したね、、、麻生さんのドレス超きれいだったー!
最終的に、大切な人は姿を変えて近くにいるかもよっていう落とし所もとても良かったし、くじ運良すぎる巴さんにも納得感しかないし、忘れて欲しいけど忘れてほしくない、って素直な気持ちも好き。
「私がいない世界で君は生きていく」
最後まで最高で大好き!
恋はDeepに
MIU後の菅田将暉のラジオで「ラブコメやりたい」って言っていた綾野剛、念願のラブコメドラマ、ということで期待はしていたんだけど、ストーリーもキャラもフワフワしつつも、まあ毎週楽しみに見ていました。毎週リアタイしてたのはこれだけ。
カロリーが高めの他のドラマに比べて、「映っていることが全て」の恋ぷには、セリフの裏やこの時あの人はこう思ったんだろうなみたいな読解をする必要があまりなくて、いい意味で疲れた時に見るにはちょうど良かったのです。他は、面白いけど見るのにエネルギーが要るw
海音を守りたくて一所懸命な倫ちゃんもとても良かったし、終盤会いたいけど海音のためにと会えなくて辛そうな倫太郎を見て、「やはり辛そうな綾野剛はいいな…」などとド下衆感情になったりしました。
石原さとみ・綾野剛ともに演技は素晴らしく、なぜか分からないけど惹かれ合う二人というのが序盤からよく表現されてました。お互いがんばって歩み寄るとこもよかった。
…っていう感じなんだけど、なんていうか、最終回付近は、情緒…。もうちょっと…とやはり思わずにいられなかった…。最終回は、予告のせいで「いつ倒れるんだいつ倒れるんだ」と思いながら見てしまったし、感動の別れをした3分後に帰ってくるシーンを差し込むとこ、さらにスペシャルで空白の3年間を描きます、で、まさか本当に空白の3年しかやらず終わるとは…。
またすぐ帰るんじゃ??いや劇中の誰もそんなこと思ってないな??じゃあ1年目と2年目なんで帰ってこなかったの??あの夜明けシーン切なすぎるんよ…。
終わってしばし呆然。何もわからなかった…。海音がなぜ来たのか、なぜ帰らねばならなかったのか、そしてなぜ帰って来れたか。
その辺を分かりやすく描いてくれた「あのキス」を見てしまったから余計に、どうして…という思いが募る。(今期、時限ありファンタジーラブコメとして同ジャンルと思ってただけに、どうしても比較してしまう…すみません…)
逆に何も描かないと決断できる制作陣はある意味すごいのでは?とも思ったりした。分からぬ。
今でも、どうして…と思う。もうちょっと…ねえ…。映像は美しかったんだけど…。
もったいなさが気になる作品となった。
でもまたたぶん見返すんだと思う。つっこみまくっていたけど、なんだかんだ好きなのだ。
あと星野源の「不思議」は恋ぷににもいけるな、と思ってた。水の中から始まるところと、あの曲が纏う、かすかな寂しさが合うなあって。
着飾る恋には理由があって
MIU404と同じ塚原あゆ子監督、新井順子プロデューサーのタッグで、ということだったけど個人的にはキャスト含め地味…、と思っていて、視聴者が主題歌タイミングで遊び出した頃から面白くなってきた。(星野源を背負うシャチ)
どうして心が動いたかを丁寧に描く納得感はあるけど、なんとなく、地味…。なぜだろう…。
毎週、引きは強烈なのに、それが大事件には繋がらなくて、次週燻りつつもサクッと解決(?)しちゃうから?でも、いい意味で淡々と生活していくドラマだった。
真柴ちゃんがSNSから離れなければならないところは辛すぎて、そんな世間の反応、直視しなくていいんだよ…!真柴がんばれ…!あとSNSの炎上において一番ダメな対応、「様子見」な!おい新社長!!!と思ったりしました。
駿もがんばって励まそうとしていたけど、やはりそこから立ち直るのは仕事もやりがいも理解している向井理だよね…。駿がただ優しく包む愛ではなく、同じ目線で応援しているところも、すごくすごーくよかったんだけど。
とにかくシャチのキャラが良すぎた。名言は向井理から生み出される。
河原のシーンの駿はとても良かったな。俺と逃げよっか、ではない。相手を尊重し、信じ、共に生きたいと願う、真摯な言葉。このタイミングでかけるべき言葉がはるちゃん&羽瀬ペアと逆っていうのもおもしろー!って思った。
進むか進まないかじゃなく、第3の道を選ぶのもいい。
この人と生きていくんだという力強さを主人公二人から感じました。
あたらしいドラマだなーと思いました!
ソロ活女子
一人でぐんぐん進む江口のり子さんの美しさに釘付け!
序盤の流れで、一人でこんなところに来るなんて、と笑われる作品になってしまうのか…?と思ったら「一人で楽しむのの何が悪いの??いやー、もー楽しもう!」という前向きなエネルギーに溢れていて爽快感がすごかった。
とにかく楽しそうだし、節度ある楽しみ方、素直さ、各施設のスタッフの方の対応(特別扱いも無く丁寧に接客してくれる感じ)、良いものを見た、という気分になる。
これが肯定される世界、素晴らしいな!
実際の施設紹介も出るので情報番組のようでありつつ、ドラマとしてもちゃんと楽しめて、わたしも色々挑戦してみたいな、と思いました。そういう人がどんどん増えたらいい!コロナ禍だしね。
まだ半分くらいしか見れてないけど、今のところソロ焼肉とソロリムジンが好き。(1話じゃねーか)
個人的にソロ温泉はよくやってます。
ドラゴン桜
もうずーっと桜木がわからない!!長澤まさみと同じくらい桜木にヤキモキして見ました。何考えてるか分からない。水野と同じくらい「〇〇くんのこと助けてあげてください!」と思った。せめて同僚に報連相してくれんか。
理事長がずっと子供達の未来を考えてくれていたことはすごくよかった。
前作は見てなくて(原作は読んだ)、林遣都も最終回の懐かしラッシュも、全然分からん…誰…となってしまい。16年ぶりらしいけど、16年だよ!?さすがに当時見た人も忘れてたりするし、前作にこだわらない作りにして欲しかったなあ…。
あと勉強シーン少なすぎた。「努力を続ける」ところが多分一番難しくて、でもなんていうかみんなだいたい順調に伸びていって。そこだよそこ…!飛ばしていいとこじゃなくない?生徒ががんばってるとこもっと見たいんだよ。それは前作でやったのかな?でも今作の横道がクローズアップされすぎて、なんていうか、そこじゃねえ、比重、そしてずっとストレスがたまる展開だったように思う。
半沢はストレスのかかるストーリーだったけど、2週に一回はスカッとできたのであれだけ支持されたのだと思う。今作はずーっと「元教え子に裏切られたの…?何されるの?」というストレスがかかってきつかった。
個人的にはそのストレスは最終回で回収できず。
「バカとブス」も今の時代厳しい。
ミッチーは、裏切るの?裏切らないの?え?もしかして裏切らない?裏切ったーーー!ってなりましたw 高笑いとかちょー楽しんで演じてそうなとこが良かったですね。ンフ。うーん、でも、もっとギャフンと言って欲しかったかも!
最終回、藤井きゅんの成長に涙。
あの絡み受験生に、かつての自分を見たよね。変われた自分が嬉しかったっていう言葉も嬉しい。
また受験勉強しながら今度はロボも作って、ぜひ東大ロボテックで活躍してくれ!(ロボコンオタクは要求が具体的)
あと録画してるNHKの「今ここにある危機と僕の好感度について」「ひきこもり先生」も見なきゃなあ。忙しいー!来季は推し出演ドラマは特に何も無いので、ゆっくり消化したいです!