映画「君は月夜に光り輝く」
永野芽郁、北村匠海主演、及川光博がお父さん役で出演の映画です。ミッチーが珍しく大きなお子さんのお父さん役ということで気になったので見てきました。
ストーリー
高校生の岡田卓也(北村匠海)はクラスの寄せ書きを届けるために行った病院で、
入院中の同級生・渡良瀬まみず(永野芽郁)と出会う。
明るく振舞う彼女が患う病気は〝不治の病・発光病〟。
細胞異常により皮膚が発光し、その光は死が近づくにつれて強くなるという。
そして、成人するまで生存した者はいない――。
卓也は病院から出ることを許されないまみずの〝叶えられない願い〟
を代わりに実行し、その感想を伝える【代行体験】を行うことに。
代行体験を重ねるごとに、まみずは人生の楽しみを覚え、卓也は彼女に惹かれていく。
しかしその反面、迫りくる死の恐怖が2人を襲う。
そして卓也に隠された〝ある過去〟を呼び覚ます。
公式サイトより抜粋
すっごい心温まる映画で、泣いちゃったー(இдஇ; )
みたいなことが書いてないタイプの感想記事になりますので、そういうの読みたくねーという方は戻るボタンでも押してください…。
以下ネタバレ。
あの、なんか、イマイチ…。泣ける映画的に宣伝してるけど泣けなかったんですよね…。気が散る要素が多い。
まずは良かったところから。
- 北村くんの淡々とした演技がこの映画の雰囲気を作っていてとても良かった。やる時はやる、熱い時が引き立つ感じ。
- 卓也くん、発光病で亡くなった知人を持ちながらもそれをまみずに言ったりしないし、依頼には全力で応えるし、いい子だなーと思いました。
- 永野芽郁ちゃん、この役だとちゃんとかわいい(半青が若干トラウマ)。いい感じのふてぶてしさが良い。パジャマも色々でかわいい。
- ジャングルポケット斉藤さんおいしい。いい。
- 原作ありモノなだけあって、突飛な設定でもきちんと理論的な説明が入っていたとこは好感。生きものはみんなわずかにだけど自然に発光してるんだねー
- ジュリエットやっちゃうところはすごい!あと衣装もすごいw ちゃんと背丈に合っててなんだかウケたw
- 「娘さんを僕にくださいやってよ!」のシーンは、この父にしてこの娘ありという感じで笑ってしまったw さすが、って。(でもこのシーン、泣くところだったかもしれない…)
- いい意味で配役にミッチーである必要性が無かったと思ったので、こういった役を演じられるというのは今後、役の幅が広がるんじゃないかなあと思いました。
- 主題歌、SEKAI NO OWARIの透明感ある歌声がマッチしていて非常に良かったです。
以下ツッコミ
の前に言い訳。
卓也がですねー、夜にホイホイ一人で出かけまくるんですよ。長女(卓也姉)が夜出かけてそのまま帰らぬ人となってしまった、そのことを後悔している母との二人暮らしっぽい環境の中。しかも朝まで帰ってこないとか何度もあるわけ。
えっ、マジで高校生男子そんななの!?様子がおかしいと問いただしても「別に」しか言わないし、急にバイト始めてるらしいし彼女いるのかいないのか、なんか元気ないと思ったらお友達の葬式に一人で行っちゃうし…これ母心配で発狂しちゃうやつやん?えー、普通なの?と、男子持ち母目線で見てしまってね、色々が気になりすぎて死亡。
敗因は、わたしが男児の母だったことに尽きます。本当にすみません。
娘がいたらもうちょっと違った感想になったかもしれない。
そんな冷静さを欠いた人の感想です…。
- 「発光病」がまず突飛すぎて、いいシーンでも「光るぞ光るぞ光るぞー!」みたいになっちゃうじゃん?(ごめんなさい) 全然ロマンチック方面に集中できない。
- しかもわりと安っぽいCG。
- そもそも「君は月夜に光り輝く」ですからね、タイトルがネタバレ!!!「はい月出た、はい光ったー!」ってなっちゃうじゃないですか。
- たぶんこの設定は、文章ならいいんだけど、映像化したら画が笑えちゃうからダメなやつ…。
- 最初が墓参りのシーン!もちろんまみずちゃんが死ぬの分かってます、ストーリー的に。でもね、でもね、冒頭にこのシーン入れる?ずっと頭に死んだ後の事がよぎりながら見るのです…集中できない…。
- 繰り返し手法、前に一回出てきたセリフを重要なシーンでもう一度言うやつ。効果的なのは分かるんだけど、多用されすぎてて「またきたかー」みたいになっちゃって…わたしが穿った見方をしすぎなのだろうか…。そんなに刺さらず。
- 好きだから、死んでしまう自分に縛られて欲しくないという葛藤はあるよねー、わかるー、ってなったけど結局そこにいくのかぁ…そうっすよね…。
- で、この後、恋人が発光病で亡くなるという同じシチュエーションで姉が死んでしまった卓也は、卓也自身の自殺回避はまみずの残したメッセージのみに頼る感じなのか…。
- もっとなんか……あ、お母さんがちょっと歩み寄ってくれた。でも結構唐突だね!?『車の話はしないで!』レベルから、いきなり運転まで!?そして、えー、砂浜に車入って大丈夫なのぉー!?スタックしそう…
- 映画の予告シーンほとんど妄想じゃねーか!!!
ということでですね、もっと簡潔に突っ込みたかったんですが長々と書き連ねてしまいました…。もっといいシーンあったよね…。でもそれ全部「光るぞ光るぞ」に持って行かれたんです、ご了承ください…。
「〇〇の分まで生きて」系メッセージは残された人の人生に重くのしかかる呪いだと思ってるので、そもそもそこが根本的にわたしの感性と合わなかった可能性があります。
「死」をテーマにする場合、亡くなる人、その人の人生や亡くなり方、見送り方も大事だけど、個人的には残された人の人生の方が気になる。
どう乗り越え、どう生きていくか。亡くなった恋人を忘れず一生好きとかはお話としてきれいだけど、できればそこにこだわらず幸せになってほしい。
(数年前BSで放送した「昨夜のカレー、明日のパン」というドラマがありました。あれは好きです。泣いちゃう。)
まみずのメッセージ「しあわせになって」と共通するように見えますが、果たしてこの先どうなるのか…。雰囲気的に未来は明るそうでしたが、あの流れだと卓也は医者になってもずっと独身を貫く可能性も高そうです。まみずを心に残したままでいいから、別の道も否定しないで欲しいな、なんて…。
いや、そこまで描くとさすがに蛇足ですね!!!
帰ってから夫に映画のあらすじと感想を話したところ、「そもそも映画のターゲットは『わたしもこんな恋愛したーい』って思うような高校生じゃないの?客層に合ってなくない?」と言われ、本当にその通りでぐうの音も出ません!ごめんなさい!
素直に恋愛ものとして見れる方、原作既読の方は落ち着いて楽しめるのではないでしょうか。わかんないけど。
昨年から、結構映画の当たりを引いてたので期待しすぎちゃったのかもな~
(ちはやふる結び、若おかみ、ボヘミアンラプソディ、マスカレードホテルなど)
次回「引越し大名」は期待してます!!推しと推しが初共演です!!!(※マンハッタンラブストーリーの時はたぶん会ってないと思われる)