椅子上生活

主に椅子の上にいます

ドリエンライブ行ってめちゃくちゃ楽しかった日記

とにかく楽しかった。


「オールナイトニッポン55周年記念 佐久間宣行のオールナイトニッポン0 presents ドリームエンターテインメントライブ in 横浜アリーナ」に行ってきましたー!
event.1242.com


もはや「好きなアーティストや芸人を集めてフェスを開催するという、富豪のする遊び」のようなこのイベント。


楽しかったー!


日記と書いてますが、ライブがなくても大満足な一日でした。
いや、ライブもめっちゃ楽しかった!



イベントも楽しかったんだけど、コロナ禍になってからできた友達にやっと会えたのが、めちゃくちゃ楽しかったのです。


その友達は、id:tsuku_snt の つくさん。
つくさんのブログ→えす、えぬ、てぃ


元々は、はてな公式の星野源「創造」のまとめ記事でお互い紹介されたのがきっかけだったんだけど、SNSで交流するうちにすごく仲良しになりました。

blog.hatenablog.com

二人ともラジオが好きだし、佐久間さんが横アリでなんかやるらしい、ということで、一緒に行こう!とチケットを抑えました。

楽しみすぎて最速先行で深夜3時にPC張り付きで時計の秒針見ながら申し込みもしました。
(当時未発表の出演アーティストへの下心も込みでw)


結果的に下心は不発に終わりましたが、その場にいない星野源もcreepy nuts(つくさんが好き)も、出演はなかったものの気配はいっぱいありました!


開演前には大音量の星野源「創造」、出演者発表毎に新ジングルがこれまた大音量で流れ、トークではcreepy nutsの話も出まくり、いないのに存在感のあるANN1部組…。

ていうか唯一流れた星野源の曲が「創造」ってすごいね!?と二人で盛り上がりました。
リズム難しすぎてペンライト全然ちゃんと振れなかったけどw



そして、それがなくても、ラジオ好きが1万人集まって、ラジオ大好きな出演者たちのパフォーマンスを見られるという日本一のラジオオフ会(飛び込みたーいby花澤香菜)というのが、こんなに楽しいのー!?

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フォートナイトライブはメタバース時代の新しいライブ体験

2022年6月、フォートナイトで星野源のライブ「サウンドウェーブ 星野源」が開催されましたー!

www.fortnite.com


そして先週、8/31〜9/2にもライブ再上映がありました!

楽しかったからもちろん再放送にも何度も参加しました。

フォートナイト

「フォートナイト(Fortnite)」は世界中で遊ばれている無料ゲーム。
ゲーム機でも、PCからでも遊ぶことができます。
わが家にはNintendo switchにフォトナがダウンロード済みだったので、プレイ環境はばっちりです。


2020年には米津玄師のライブもフォートナイト内で開催され、当時「感電」聴きたさにどんなもんかと子供と一緒に視聴しました。
当時の記憶では、ゲーム内ででかい画面を見てぴょんぴょんしたりするだけな感じだったので、進化にびっくり。


その時は子供に操作を任せていたのもあって、2022年にちゃんと自分で操作して参加して、あることに気付きました。

メタバースな独自体験ができる

フォートナイトのライブは、同じライブに参加していても、たぶん全員違う過ごし方をして、違う思い出になっているであろうということに気付きました。


個々の場所で楽しむだけの配信ライブよりも、よりライブに近い。
知らない者同士集まって、みんなでその音を楽しむ、メタバース(仮想空間)でまさに「ライブに参加」したのです。


フォートナイトはメタバースではあるけれどゲームなので、ライブ中、ステージの周りには色々なギミックがありました。
植物には水やりをしなきゃだし、サビで全員空に吹っ飛ばされるし、客席は水没するし、視界に他のプレイヤーが来ることもあるし、正直、ライブを見るだけなら配信ライブの方が集中して見られるし良いのです。


でも、このフォートナイトのサウンドウェーブに参加した人はおそらく「同じ体験」をした人はほとんどいないでしょう。


ステージ横のひまわりに水をあげて咲いたのも、モニターに登ってすごいところからライブを見たのも、花火を見ながら灯篭を打ち上げたのも、水の中から見上げたモニターも、他の参加者と一緒に並んでランタンを振ったのも、参加メンバーが誰もいなくて水やりに走り回った回も、自分だけの思い出としてライブと一緒に思い出せるのです。
ああ、楽しかったなあ、と。



そして今回の舞台セットとたくさんの黄色いひまわりを見て、これは星野源のために作られた空間なんだなあということになんだかジーンときました。
「SUN」はまさにひまわりだし、「恋」もドラマエンディングのせいもあってか黄色なイメージ。
だんだん暮れる空と「喜劇」、「不思議」では水が満ちて照明も青っぽくなるし、夜空に浮かぶ花火とランタンと「WeekEnd」!
景色もきれいで、どこに居てもライブモニターが見えるように工夫されていて、愛溢れる空間でした。



でも、たいへんだった、操作が。とにかく。
それも、例えばあらかじめ最寄駅を調べたり、迷ったり、そういうリアルライブ会場にたどり着くまでの苦労と同じように、操作が大変だったことも、ライブの思い出の一部になるのかなーと思いました。


あと、恋ダンスエモート!
一番使いたいタイミングで飛ばされて使えない仕様なのひどいと思うw
あれがなければたぶんみんな振りが揃うのにーw


セットリストがSpotifyで公開されてるのも、ここから星野源に興味を持った人にはいいよなーと思いました。
きっと世界中にこのライブを楽しんだ人がいたんでしょうね!


不思議を聴きながら水中でガツガツ魚を食べてみたり、他の参加者と水をバシャバシャぶつけあったり、ギミックに夢中で全然画面見てなかったり、そういうの全部ひっくるめて、フォトナは「ライブに行った体験」だったなぁという感想です。


ステージ前でライトを一緒に振ってくれた人たち、ありがとう〜。



ライブ自体を見るだけならいつもの配信の方が好きだけど、好きにダンスしたり知らない人と踊ったり、楽しかったなあ。
また再放送でもいいし、新しい曲でも参加したいな!



未参加だった方、たくさん動画も公開されてるし、色々な人が参加動画を出してるはずなので、ぜひ見てみて参加してください!
これに参加しないの、もったいないぜー。


www.youtube.com
↑こっちはあんまり動かないようにしてて配信ライブに近い


↓こういう、みんなが自由に楽しそうな動画も好きー!
www.youtube.com



夏休みの宿題を全然やってない

今週のお題「人生最大のピンチ」

今思い出してもやばいやばいと焦るのは、夏休みの最終日です。


それはもう、毎年全く宿題に手をつけず毎日遊んでいました。


ドリルが嫌い。何回も同じような面倒な計算をさせられるのが嫌。
作文は、書き直しが面倒な作文用紙に、いい感じの文字数を指定されて書かされるのが嫌。


そもそも夏休み以外の宿題もぶっちぎっていたので(家でやらず学校でやってた)、もう本当に家で勉強をするという習慣が無かったんでしょうね。


いつも夏休みの終わりに青い顔をしてやるのが定番でしたが、学年が進むにつれて問題が難しく、1日ではとても終わらない量になってきました。


『喉元過ぎれば熱さを忘れる』で、どうしたか本当に覚えてませんが、たぶん終わらずに学校に行ったと思います。
次の日とかになんとか終わらせて出しては、来年こそ、と思っていたはずですが…。
前日までに全部スッキリ終わらせて提出した年があった記憶はないです。


夏休みの宿題は、どこかゴールがあるわけではなく夏休み前の勉強を忘れないように、みたいな学習で、わざわざ知っていることをやらされるのが嫌だったんじゃないかな〜。
受験勉強は過去問解いたり難しい問題に挑戦したり、苦手を復習したりと目的が一応あったのでそっちはがんばれました。
(相変わらず家ではできなかったので学校とか友達の家とか塾に行ったりとかでやっていたはず)


でも絵とか工作は好きだから、最終日までには終わらせてたかな。


それと比べたら、今の子供たちは宿題の種類も多いしドリルも分厚いしそれなのにコツコツ計画立ててやってて本当にすごい。
みんな偉いしうちの子たちも偉い。


「まだこれしかできてないの!?」と言いたくなるけど、いやいや自分は全くやってなかったから、やってるだけ全然マシ。

なんとか励ましながらがんばろうね。



当時に比べたら、現代では家に仕事は持ち帰らない方が良いとされてるし、家でする勉強?学び?も、興味のあることだし、大人の方が楽しい!
あー大人でよかったー!



異世界混合大舞踏会にまつわる日記

この曲好きです!


異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)

異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)

  • 星野源
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


でも…でも…、おばけは、というか幽霊とか怖いのは、超〜苦手なのです!!!
(霊感は無い。感じないし見えない)



素直に曲だけを聴きたかった…。


アウトロの笛のような音もお気に入りだったのに。


なんで「あの音は入れてない。おばけが入れたのかも」とか、言うの〜!!!😡


「本当に入ってる!源くんは嘘つかないもん!難癖付けんな」と言われるかも…しれないけど…。
それはそれ。


怖いもんは怖いんだよ〜〜〜!(>_<)



なんでいつも油断して笑いながら聴くラジオで、誰も発してないとされる霊の声とか入れるの!?
今まで5年間一度も無かったじゃん!??


「おばけの作品を作ったから来た本物」だとか「おばけは怖くない、遊びに来ただけ」とか言われても、、、わかってる、そっちが正しいファンの姿勢だということも。


公式として、遊びに来た霊を歓迎してるのに、仕込みだと疑うのかとか言われても、わたしはあれが仕込みであってほしいし、でももしも仮にそうだったとしても、それは絶対に公式では発表されないじゃない?


本っ当に霊とか苦手だし、あの声の話題が出たので怖くてあの週は聴き返せなかったし、次の週でも2回も流したことに、本当に、絶望した。
(その流されたゾーンだけ音量を下げて聴かなかった)



星野源のオールナイトニッポン リスナー大感謝パーティー特典CDの「君と星」を聴いて、やっぱラジオは落ち着くわーとか思っていたところでのこの仕打ち。
(ヤツが自然に来たのなら仕方ない。分かってる分かってる)



でもさ、ホラー怖いしエンタメニュースに敏感な佐久間さんがさ、同じ建物内のラジオブースで起こった霊障を翌日・翌週のラジオでネタにしないなんておかしくない?


「この間、星野さんの放送中に霊の声入ってたんでしょ?コエーコエー、俺ホラーダメなんだよやめてよー呼ばないでよ星野さーん」くらいきっと言うじゃん?

それはやっぱりあの声が仕込みってことじゃない??(まだ言う)



えーん、絶対無いと思うけど、あれ仕込みって言ってよ〜😭


声の主はわたしでーすってゲストに声優さんとか来てよ〜😭😭😭





…以上、怖すぎて怯えてどうしてもアレが仕込みだと思い込みたい人の日記でした。



※失礼なのはわかってる!行儀悪いファンですまん!!


石子と羽男2話の優しさに泣いた話

今季、そんなに期待せず見たTBS金曜ドラマ「石子と羽男」。


しかし制作陣が「MIU404」や「最愛」と同じく演出の塚原あゆ子さん・新井順子プロデューサーコンビに、脚本はタイバニの西田征史さんということで、見てみたら納得の出来でした。


「石子と羽男」はいわゆる弁護士もの。
現在3話まで放送されていて、ストーリーのきっかけからどんどん転がっていくお話や、自然な流れで説明される小難しい用語や法律の知識、さりげなく察することのできる人物背景の演出、ダレない飽きない展開などなど、さすがの面白さ。


1話で、赤楚くんの持つ絶対的正義っぽさがすごいなーと思ったけど(仮面ライダービルドを見ていた贔屓目だろうか…)、子を持つ親として、2話について語りたい。


<以下ネタバレあります!見てない方はParaviでどうぞ!>




Paravi 石子と羽男-そんなコトで訴えます?- 事案02 未成年者取消権





2話のタイトルは「未成年者取消権」。


未成年の子どもが親の同意なしにゲームなどに課金したり、契約をした場合には、取り消せるよー的な法律です。

作中でちゃんと「子どもだからってチャラにするのはどうか」、という一般感情への反論もおさえつつ、取り消せない場合もあるというパターンを提示する、模倣されないよう視聴者に対する牽制をうまくストーリーと絡めながら進行します。


登場人物はコウタくんとママ。

母子2人家庭の子供・コウタくん。いい学校に進学してママに楽をさせてあげたいということで、中学受験のため塾に通う小学生。
その塾通いのために持たせたスマホで、受験が嫌で塾をやめたくてゲームに熱中し課金してしまった…という導入。


ママは典型的教育ママな描かれ方で、まーた木村佳乃にこういう役やらせてー、と思ったけど、、、?


話が進むにつれて、色々と別の容疑が出てきたり、登場人物の側面が分かってきます。



パスワードを盗まれたりアカウント乗っ取りやら、思わぬ方向へ話が転がりつつ、硝子(有村架純)は親子・そしてママへの印象を少しずつ変化させていきます。


母親はステレオタイプの教育ママではなく、ダブルワークで教育費を稼ぐ働き者。


家で一人でご飯を食べる寂しいコウタくん…ではなく、今風に、母が料理を作る動画をYouTuberのようにカメラに語りかけながら撮影し、それを見ながら食べる、1人でも独りではない、温かい親子の関わりがあった。


そしてダブルワークで疲れている母を気遣って、お金のかかる塾を辞めたいと思い、そしてそのきっかけになるゲーム課金のお金も、未成年なら返金されるということも分かってやった。(かしこい)


それを知っては、悪いこととわかってやったなら無いことにはできないと、経済的に苦しい中でも、親子で全額支払う決意をするママ。(まとも!)


働きすぎのママが心配だけど、塾は辞めないで受験をがんばりたいという気持ちを素直に言えたコウタ。


母子家庭には、受けられる公的援助があるよと教えてくれる石子。




もう、もう、本当に、この流れの優しさに泣いてしまった。


うちは中学受験はしていないんだけど、世間からのいわゆる「教育ママ」というものに向けられる視線や、中学受験をする子供全般に向けられる「かわいそう」という目線、そういうの全部に対して、今必死に現実でがんばっている人にエールを送るような内容だと思いました。


今まさにがんばっている人たちに、優しい目線。


そりゃ子どもだって強制されて嫌々通ってる子もいるだろうし、自分で受験を決めた子でももっと遊びたい子だっているし、親も本人もガチ勢な子もいるし、そしてがんばる子供を応援したいと、生活を工夫しながらがんばる親もいる。


そんな人たちを包み込むような…「それでいいよ!がんばってるね!応援してるよ!」というような内容のお話で、これは映画にも到達できない、ドラマにしかできないことだなぁと思いました。*1


映画で1テーマだけ描く場合、そのテーマに興味がない人はそもそも見ないから、教育ママに偏見を持っている人はそのままだけど、そういう人も見る可能性がある・見た人の世界を変えられるかもしれない、このリーチの広さが連ドラの良さなんだよなあ、と思ったのです。

MIU404やアンナチュラルの時も、エンタメで少しでも世の中を良くしたいという気持ちが伝わってきたんだけど、その変わらない塚原組のまっすぐさにジーンときました。
取り上げてくれてありがとうございます。


SNSを通してではあるけれど、同年代の子を持つ親としての友人たちの苦労や苦悩、子どもたちの成長や挫折を見てきたので、なんだか泣けてきて…。そのがんばったみんなが報われたような、認めてもらえたような気がして涙が出ました。



それから「親ガチャ」という言葉についても。

たしかに、人生、スタートラインで差がついているのは否めませんよね。


しかも本物のガチャガチャは不良品だった場合「追完請求権」で交換できますが、
親ガチャに関しては不良品だと思ったとしても、交換を命ずる法律はありません。


でもだからって生まれ落ちた環境を受け入れるしかないとは思いません。
ひどい親が存在するのは事実ですから。


そういう場合は、ぜひ声を上げていただきたい。


でも、多くの親は、がんばって親をしていると思うんです。


<孝多ー。今日のご飯は…>


<木槌の音>


多くの子供も、期待に応えようとがんばって子供をしています。


そういう親子の関係を、当たりだハズレだっていうのは、何の意味があるんだろう。


以上です。


――「石子と羽男」 2話より


ひどい親はいる。出自の差は誰にもあるけど、それでも懸命に生きる人を、他人が当たりだハズレだと言うことへの違和感。


ひどい親の時は声を上げていい。

そして自分の人生は親だけでは決まらない。変えられるという強いメッセージ。


今を懸命に生きるすべての親子へのエールのようで、ああーー、泣いちゃうんだよおーー(ToT)



正直、今の中学受験関連の費用は高すぎてシングルには普通には払えない額だとか、高校からいい学校には入れない、中高一貫校が多い都会の仕組みとか、それらのせいもあって子供にかかるプレッシャーとか、現実には他にも色々暗い背景もあるんだけど。



がんばってても「親のせい」「毒親」「しつけがなってない」「子供がかわいそう」などなどなど…と言われがちな現代の親、そして子供たちに、「がんばってるね!知ってるよ!」と声をかけてもらったような、温かい気持ちになりました。


なかなか無いんです。親同士は言い合って励まし合ってるけどね。




ということで、ありがとうの気持ちを放出したくて書きました!



以上です。(石子さん風)



*1:最近、「二月の勝者」など中学受験もののドラマが多数ありましたが、すみません、見てないので比較はしておりません…。 自分の家庭環境に年代が近すぎると、見るのがちょっと怖いなーという思いがあり…。 「コウノドリ」も出産後に見れてよかったー、妊娠中だとひたすら怯えてたかも。

あの夜を覚えてる

ちょっと前の話になりますが、ニッポン放送のオールナイトニッポン55周年の配信生ドラマ「あの夜を覚えてる」を見ました。

番組本…と見せかけて「あの夜」のオフィシャルブックだったグッズ。視聴後、受注生産分を勢いで買っていたのが最近届きました。

よくわからないまま見たらすごかった

「あの夜を覚えてる」は、オールナイトニッポン(ANN)55周年を記念した、オンライン生配信舞台演劇ドラマ。
2022年3月20日と27日の2回公演、それぞれ4000円ほどのチケットで、決して安くないのですが、なんだかんだ両日見てしまいました。


事前情報もそんなに集めていなくて、配役がスタッフとパーソナリティーで、ニッポン放送から生配信でラジオが舞台らしい?ということくらい。


いざ見てみたら、ラジオあるあるに笑ったり感心したりドキドキしたり。

藤尾涼太、誰?俳優なの?日曜ANN?*1もう放送100回??と戸惑いながら見ていると、リスナーによる名場面捏造コーナーやらラジオドラマのコーナーやら、トラブルも織り交ぜながら番組が進行していきます。
スタッフ役の役者さんたちの動きに、放送中そうなってるんだーという感心もしたりして、ラジオ好きとして「こういうラジオあるよねー」と裏側を見ている気持ちで楽しく見ました。


配信画面の横にはチャット欄もあって、いつものラジオを聴いている時のTwitterでの実況のような連帯感もあり、映像はあるんだけど、感覚は本当にラジオを聴いている感じ。


藤尾さんがラジオ降板を申し出るくだりではちょうどこの春降板の菅田将暉が思い浮かび、劇中でその降板の真相がわかるあたりではチャット欄で「マジかよ菅田将暉、幻滅した!」など、劇中全く菅田将暉っぽさがないのに流れ弾が当たっているのには、視聴者もみんなANNリスナーなんだなあと感じられてますます楽しくなりました。



劇中に流れるラジオCMもANNリスナーにはくすっと笑える仕掛けがあったり、劇中のラジオのトラブルもなぜか覚えのあるものだったり、ちょい役で佐久間さんやスタッフさんたちが登場したり。
さすが記念公演、ANNリスナーに手厚い。


でもわからないけどこれは何かのラジオのネタなんだろうな、というところもいくつかあり、もっと色んなANN聴いてたらもっともっと楽しめたのかなー、と少し後悔。

いや、でも全部聴いてる人なんかほとんどいないはずだし、わりとわかった方なのかもしれない、と自分を慰めました。


バックで流れているCM部分などを必死に聴こうとしすぎて、本編を見るのがおろそかになったりした部分もあったので、ANNの小ネタが分からない方がむしろ純粋に楽しめたかもしれない…w
なのでANNをあまり聴いてないラジオ好きの方も楽しめたんだろうなと思います。(1周目から小ネタ拾おうとすんな)


で、ストーリーのネタバレはちょっと避けるんですけど、とにかく千葉雄大がすごかった。あの瞬間、チャット欄は滝のようでした。泣いちゃった。


そして「ばかまじめ」、ほんとにいい曲でした。



上演後のTwitterの #あの夜 タグはそれはもうすごい盛り上がりでした。


翌日からのANN各番組でも有料配信コンテンツなのに話題に上がりまくり、星野源も「あのクレイジー配信、寺ちゃん出まくりだし、曲も流れたし、見てて胃が痛くなるほどあんなに俺の番組の要素が入ってるなら、ちゃんと事前に宣伝したのに!」と言うほど…。
出演した三四郎、総合プロデュースの佐久間さんはもちろん、オードリー、Creepy Nuts、YOASOBIなどなど関係者もそうじゃなくても話題に上がりまくり、大盛り上がりで千穐楽を迎えることとなります。


初日と2回目の違い

さて、わたしは元々2回公演のどちらかを見るつもりだったので、当初は2回目はもういいかな…と思っていたのですが、結局2回目も見ることにしました。

初日と同じじゃないよ、と制作側が明言してくれたのも大きかった。

でも、決定的に違うことが一つありました。


初回と2回目:千穐楽の違い。


それは、菅田将暉さんのコロナ感染のニュースが入ってきたのです。
どうりで火曜のラジオに野上くんも大沢さんも福田さん(菅田将暉ANN・cnann0の作家さん)もいなかったわけだ。


あの夜にちょい役で出演してた野上Dのとこはどうなるんだ?

リアルの菅田将暉ANNの最終回は?ラジオ休みの代役は?と、急に「あの夜」の展開とリンクするかのような文脈が生まれてしまったのです。


そんなリアル「あの夜」な状況、みんなはどう見るんだろう。演出に変更はあるのか。気になって2回目も見ることにしました。



「あの夜」のあのシーンもあのシーンも、初日以上に菅田将暉が思い浮かんでしまう。
初日は笑って思い浮かべたのに、今回は心配や寂しさが勝ります。

そもそも藤尾さんはサムネ画像といい俳優設定といい、菅田将暉を意識してないわけがないんですよね。
それは見てる人も同じで…あの夜を見ながら、みんな初日公演以上に菅田将暉のことを想っていました。直接の菅田将暉ANNの小ネタは無いけど、本当に常にそこにいるなぁと、見ている間感じました。


そんな千穐楽は、多くの人に見守られながら(初日とチャットの流速が違う!)、野上くん部分も代役の方が演じ、まるで元からそういう形だったように、きれいに終幕しました。




そして初演から結構変わってて、話も分かりやすくなっていてびっくりしました!


週刊誌の部分もちゃんとセリフで説明してくれていたり、時間経過がさりげなく認識できるようになっていたのとか*2、堂島さんと狩野さんの打ち合わせ部屋の美術が全部変わって何をしているか分かりやすくなっていて(1週間でイチから作り直したらしい)、進化してる!すごい!


演劇にはあまりなじみがなかったので、同じ公演を2回見るとそういうことが起こるんだ~と感動しました。




見終わって、おもしろかったなーという想いと同時に襲ってくる、強烈な寂しさ。



「あの夜」を見たことで、菅田将暉ANNが終わるということの寂しさが増してしまいました…。


でも、ANN代打に松坂桃李が決まるところもCreepy Nutsが月曜ANN開始を1週遅らせたことも、あの夜を見たことできっと裏で奔走したであろう人たちの存在が浮かびました。やっぱり見てよかったな。


(そして菅田ANN最終回は、送辞のコーナーがほぼ「メモリー!」じゃん、と思いながら、菅田トークにゲラゲラ笑って泣いていました。最高の最終回でした。)


ラジオの人たちの熱量すごいよね

仕事の帰りに「ばかまじめ」をよく聴いていると言っていた落合くん(星野源のオールナイトニッポンのAD)。とてもいいなと思いました。


ラジオを舞台にしたお芝居が、ラジオリスナーだけでなく、そこで働いている人にも活力を与えていたって、なんて素敵なんでしょう。



千穐楽の後、トレンドには作品タグの「#あの夜」と、タグでもない「ラジオ好き」が入っていました。
見た人それぞれが、ラジオを好きなこと、ラジオを好きでよかった、ラジオ好きが作ったコンテンツだったと呟いたからでしょう。


このタグを使ってくださいと呼びかけたわけでもない、そんな単語がトレンドに入ったことに、なんだかすごく、ラジオっぽいつながりを感じました。

ラジオって、それぞれがそれぞれの場所で個人で聴いてるんだけど、なんだか上の方で薄ーくつながっていて、そんなところが心地いいと思っていて。
見ている・聴いている人も多くが同じ気持ちだったのかな。


そして100カメのオールナイトニッポン回も、玄ちゃんのアフタートークも、佐久間さんの本もラジオもイベントも、星野源リスナー大感謝パーティーも、菅田将暉ANNの雰囲気もラジオルンバもフワちゃんのマジ反省回も、そしてあの夜も、全部ラジオ愛なんだよなぁ。


ラジオ作ってる人ってみんながラジオ好きで、ラジオの可能性を信じてて、すごいよね。



評判が評判を呼び、公式による同時視聴会や非公式同時視聴などを経て、最終的にチケットは23,000枚が売れたそうです。
最初の価格設定的に、制作側が予想していない枚数になったんじゃないかな。



あの夜、上映会やるってよ

そんな「あの夜を覚えてる」、今度の6/11に上映会があるそうです。

東京国際フォーラムで、1500円。
お安い。配信であんなに高かったのにw
出演者の登壇トークも付いてるのにコスパいいですね。
初日の20日の回の上映だそうです。


no.meets.ltd


見所は野上くんの演技と不自然なみゃーもりですw(27日回にはいない2人)


ちょっとでも気になった方、上映会の後も何か計画されているようなので、機会があればぜひ見てみてください。


よりマニアックな楽しみ方をしたい方は、菅田将暉に想いを馳せながらどうぞ。


(6/20追記)
※上映会にて、BD発売決定が発表されたそうです!ヤッタネ!




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mognao-blog.com



ばかまじめ

ばかまじめ

  • Creepy Nuts, Ayase & 幾田りら
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

*1:オールナイトニッポンは月曜から土曜までなので、日曜担当は現実には存在しない。ちなみに上演は日曜でした。

*2:初回視聴後、経過時間とか劇中今何時かがわかったらいいな、とタグ付きで呟いたら改善されていた…!すごい。

うちにはゲーセンのゲームがある

今週のお題「人生で一番高い買い物」


今週のお題を見て、家とか車とかPCとか、思い浮かぶものは色々あったけど、そういう必需品以外で思い当たるものがありました。


ゲームセンターのゲームです。


我が家にはゲームセンターのゲームがあります。
しかも、おそらく周りの人に言っても誰も知らない超マイナーなやつです。


コナミ脳トレゲーム、「クルクルラボ」。


あの頃(2007年前後)、熱心にゲームセンターに通っていた以外の人はほぼ知らないでしょう。
DSの脳トレブームの際、いくつかゲームセンターにも脳トレゲームが誕生していました。その中のひとつがこのクルクルラボです。


あまりにニッチなゲームのためプレイヤーも多くなく、「ゲームが上手い」以外の楽しみ方があったため、ランキング上位の人(ランカー)はだいたい知り合い&仲良しという、ゲームセンターの中ではちょっと変わった位置のゲームでした。


で、なんでそのゲームが家にあるかというと、色々省きますが、夫とはこのゲームがきっかけで結婚した、思い出のゲームだからです。



しかし、そもそも思い出のゲームと言えど、ゲームセンターのゲームは普通には売ってないし、普通はゲーセンでしか遊べません。


しかもこのゲームは当時最先端の技術を使用したオンラインゲームでした。
メーカーとの契約が必要で、一般人が所有できるようなものではありませんでした。


じゃあなんでウチにあるのか。

遡ること2010年、このゲームのオンラインサービスが終了したのです。


クルクルラボは残念ながらスマホの普及・ゲームセンターの衰退の波にのまれ、サービス終了となり、ゲームセンターでもオンラインで遊べなくなりました。
そしてその後も運良く残ったゲーム筐体も、オフラインのため大部分の機能が制限された箱と化しました。


そんなゲームをスペースを取って置いてくれるゲームセンターはほとんどありません。

ふと思い出して遊びたくなっても、ゲームセンターを巡っても、ほとんど見つけられない上に、元のようには遊べない、大好きだったゲーム。


そうして、オークションで手放す業者も出てきました。


我が家にあるのは、その手放したゲームセンターから、ではないのですが、それを買ったという友人から譲り受けたものです。


友人は所有が2台になってしまって持て余しているということで声をかけてもらい、格安で譲り受けたため、高価な買い物の代金は残念ながら友人に払ったのではなく。

輸送費が、それはもう高かった。
うちの引越し費用など目じゃないほどの高額でした。


重量や、そもそも精密機械ということでほとんどの運送会社に断られ、なんとか運んでもいいよという会社で、トラックと作業員3名をチャーターして運んでもらいました。

値切ったらもう運んでもらえないかもしれない。
他の業者も見つからないかもしれない。

そんな恐怖で言い値を払いました。


あまりの高さに夫にも相談したけど、あっさりと「それで運んでもらえるなら払おうよ」と。
思い出の力はすごい。


あー高かった。
無事届いてよかったです。*1



そして、買う前には家にゲームセンターのゲームを置くという背徳感も押し寄せました。

これを買ってどうしよう…。
家に置けるだろうか。
ちゃんと管理できるだろうか。
もし手放すことになった場合どうする?
そもそも子供が大きくなった時に、いや、実家の親が来た時になんと言い訳をしよう。


そんなことに思いを巡らせつつ、でもうちの夫婦が買わないで誰が買うんだよ、という思いで購入を決めていました。



元々所有していた友人の努力により色々と裏技が発見され、オンライン稼働当時の元通りとはいかないものの、ただの箱以上には遊べています。
しかもゲームセンターと違ってお金を入れずとも遊べる、クレジット無限モードです。楽しい。

元を取れる日は来るだろうか。
いや、そんなことが目的で買ったわけではないのです。



一般家庭で遊ぶにはでかいしうるさいしビカビカ眩しいのであまり稼働させられないけどw、思い出のゲームを大きくなった子供と遊んだりできるようになってまた楽しんでいます。
(子供はあまりに小さい頃から家にあるので、うちにゲーム筐体があるのが当たり前と思っている模様…?)
ちなみに実家の親にはまだ見つかってません。見つかったらなんて言おう。
そして幸い手放す予定はないので、手放す時のことは考えないことにしています…。


稼働当時にランカーになる程打ち込みすぎたせいで、一人でやると修行みたいになるのでw、あの頃のオンラインで対戦した仲間たちも、うちに来てまた遊んでほしいです。


またみんなでワイワイ遊びたいなあ〜



あ、脳トレの効果ですか?
なんかもうそんな気軽なものではない次元(反応速度1秒の差を競うレベル)で遊んでいたため、効果は謎ですw




今週のお題「人生で一番高い買い物」


▲ゲーム監修の池谷先生の脳トレ本!▲ランカー、101さんの著書

*1:じゃあその元々所有していた友人も高額な輸送費を払ったのか?とお思いでしょうが、友人はゲームセンターから買ったため、ゲームセンターが自前のトラックで運んでくれたとか、そもそもゲームセンターなら輸送を安く依頼できる運送会社との繋がりがあるとか、多分そんな感じで、おそらく送料はうちが払った1/10以下だったと思います。業者間なら運べるけど一般家庭から一般家庭にゲーム筐体を運ぶのは無理という断られ方も多々ありました。運ぶだけで予想以上に困難でした…。